フォーカスシステムズは13年11月高値に接近、再動意のタイミング

  システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は7月中旬に動意付いた。7月17日に729円を付けて2月戻り高値708円を突破し、さらに7月29日には797円まで上伸して13年11月の高値858円に接近した。その後は利益確定売りで700円近辺まで反落したが、強基調の形であり、目先的な過熱感が解消して再動意のタイミングだろう。指標面の割安感も支援材料だ。   公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連、日本IBM関連を主要顧客としている。また民間関連事業では従来の関東圏・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。   7月8日には、内田洋行 <8057> と、同社が開発した統合型ERPパッケージ「スーパーカクテルイノーヴァ」の販売代理店契約を締結し、同製品の販売と導入サービスの提供を開始したと発表している。   今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(5月8日公表)は売上高が前期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円で、配当予想は前期と同額の年間20円(期末一括)としている。   今後数年の事業展開を睨んで技術者の採用・育成などへの積極投資を行うため、今期の営業利益は微増の見通しとしている。ただし需要面で見ると、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心に高水準のようだ。通期の会社見通しには上振れ余地があるだろう。   株価の動きを見ると、5月19日直近安値540円から6月25日690円まで切り返し、630円~650円近辺での短期モミ合いを経て7月中旬に動意付いた。7月17日には729円を付けて2月戻り高値708円を突破し、さらに7月29日には797円まで上伸して13年11月高値858円に接近した。その後は利益確定売りで700円近辺まで急反落したが、出直りの流れに変化はないだろう。   8月5日の終値700円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS72円22銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.9%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS726円46銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって動意付いた。強基調の形だろう。また日足チャートで見るとサポートラインの25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。再動意のタイミングだろう。指標面の割安感も支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は7月中旬に動意付いた。7月17日に729円を付けて2月戻り高値708円を突破し、さらに7月29日には797円まで上伸して13年11月の高値858円に接近した。
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2014-08-06 09:30