トシン・グループはフシ突破して高値更新の展開

  電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価は高値更新の展開となってきた。2600円近辺のフシを上抜け、7月23日に2620円を付けて14年3月2619円を突破した。さらに8月5日には2660円を付けて13年5月2650円を突破した。低PBRも支援材料であり、上値追いで12年12月高値2750円を試す展開だろう。フシ突破して上げ足を速める可能性もありそうだ。   首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。公共投資の増加、新設住宅着工件数の増加、リフォーム需要の増加などが追い風であり、取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤を強化している。14年4月には伊勢崎営業所を開設した。   今期(15年5月20日期)の連結業績見通し(7月4日公表)は、売上高が前期比1.1%増の470億円、営業利益が同0.7%増の26億90百万円、経常利益が同1.2%増の35億90百万円、そして純利益が同1.1%増の21億円で、配当予想は前期と同額の年間52円(第2四半期末26円、期末26円)としている。   14年4月実施の消費増税の反動影響に加えて、15年10月に実施が予想される消費増税第2弾(消費税率8%から10%へ引き上げ)の影響なども考慮して、前期比ほぼ横ばいの見通しとしている。ただし会社見通しは保守的な印象も強い。北関東における営業拠点網の拡充、新規得意先の開拓、基本戦略である小口多数販売の強化、他社にはない専門部署による得意先営業活動支援サービスの体制・機能強化など、グループ総合力を活かした付加価値サービス拡充の効果などで、通期会社見通しには上振れ余地があるだろう。   なお13年8月5日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間13年8月6日~14年7月31日)は7月31日で終了した。期間中の取得株式総数48万1900株、取得価額総額11億5247万4200円だった。   株価の動きを見ると、水準を切り上げて2600円近辺のフシを上抜けた。そして7月23日に2620円を付けて14年3月2619円を突破した。さらに8月5日には2660円を付けて13年5月2650円を突破し、高値更新の展開となってきた。   8月5日の終値2660円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS233円61銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS3496円88銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。低PBRも支援材料であり、上値追いで12年12月高値2750円を試す展開だろう。フシ突破して上げ足を速める可能性もありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電設資材商社のトシン・グループ<2761>(JQS)の株価は高値更新の展開となってきた。2600円近辺のフシを上抜け、7月23日に2620円を付けて14年3月2619円を突破した。
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2014-08-06 09:30