エスクローAJは続落も1Q業績の順調な利益益進捗率を見直し直近IPO株買いが再燃余地
エスクロー・エージェント・ジャパン(エスクローAJ) <6093> (JQS)は、310円安の5350円と続急落して始まっている。5月21日につけた上場来安値4025円からストップ高を含めて7740円の戻り高値まで約3700円上げ、再度の下値調整で25日移動平均線水準を固め売り買いが交錯、きょう6日の全般相場が、続落してスタートしていることもあり利益確定売りが優勢となっている。ただ7月10日に発表した今2月期第1四半期(1Q)業績が、期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対して順調な利益進捗率を示したことを見直し直近IPO(新規株式公開)株人気を高めてこの三角保ち合いを上放れる展開も想定される。今年3月28日のIPO以来、再三にわたりストップ高を演じた急伸・逆行高特性も、買い手掛かりとなりそうだ。
■金融機関向けのBPO事業で融資関連業務の受注範囲が拡大
1Q業績は、四半期決算が、初作成となるため前年同期との比較はないが、売り上げ3億1800万円、経常利益5800万円、純利益3200万円となり、売り上げは、期初予想の2Q累計業績に対して52%、利益も57.7%~57.1%と目安の50%を上回った。
4月の消費税増税後に不動産投資マインドが減退し、建物の完成・引き渡しなどをサポートするエスクローサービス事業の売り上げが、従量課金システムの利用頻度が伸び悩み、昨年まで実施していたエスクロー保証サービスを今年6月に終了したことで減収となったが、金融機関の事務の合理化・効率化を支援するBPO事業で、前期から受託している金融機関の融資関連業務を継続受注して受託範囲も拡大、金銭消費貸借契約などの契約提携契約の受託件数が大幅に増加し増収となったことで補い、1Qの順調な利益進捗率業績につながった。
今期2Q累計・通期業績は期初予想に変更はなく、2月通期業績は、売り上げが13億7700万円(前期比7%増)と続伸するものの、経常利益を3億1800万円(同3%減)、純利益を1億9300万円(同2%減)と見込んでいる。消費税増税の影響やローン金利の上昇などから慎重に減益転換と予想している。ただ同社は、新規取引先の拡大などの3つの成長戦略の推進により来期純利益を2億1800万円、来々2月期純利益を2億4900万円と予想しており、1Q業績の順調な利益進捗率から上ぶれの可能性も残る。
■25日線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強め急騰習性再燃期待
株価は、今年3月に公開価格2700円でIPOされ、上場2日目に8090円で初値をつけ、上場3日目には上場来高値1万500円まで買い進まれる高人気となったが、今期業績を小幅減益転換と予想したことを嫌って上場来安値4040円まで突っ込み、下げ過ぎとして再三のストップ高を交えて7440円高値まで3400円高した。この戻り高値から再び4865円と下値を確認したが、1Qの順調業績をテコにストップ高を交えて6170円までリバウンド、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。急騰習性の再現期待を強め上放れ、一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エスクロー・エージェント・ジャパン<エスクローAJ、6093>(JQS)は、310円安の5350円と続急落して始まっている。
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2014-08-06 09:45