日本の「ソフト・パワー」 クールジャパンは成功するか=中国メディア

 香港メディアの文匯網は4日、上海国際問題研究院信息所の陳鴻〓所長を執筆者とする記事を掲載し、日本政府が推進する「クールジャパン」について「やり方によっては成長の余地がある」と論じた。(〓は文へんに「武」)  経済産業省によれば、クールジャパンとは「衣、食、住やコンテンツ(アニメ、ドラマ、音楽等)をはじめ、日本の文化やライフスタイルの魅力を付加価値に変える」ことで、「新興国等の旺盛な海外需要を獲得し、日本の経済成長(企業の活躍・雇用創出)につなげる」ことを目的とする国を挙げての事業だ。  記事は、「日本のゲームやアニメといった大衆文化は海外で高い評判を得てきた」とし、「ソフト・パワー」という言葉を生み出した米国の国際政治学者ジョセフ・ナイ氏ですら「日本はゲームやアニメといった資源をさらに活用すべきと指摘している」と紹介。  さらに、「すでに海外で高い評価を受けている資源を日本政府が放っておくわけがないのは当然のこと」と指摘し、日本政府のクールジャパン戦略の妥当性を評価した。  また、ゲームやアニメだけでなく、茶道や生花、歌舞伎といった特色ある文化や日本独特の工芸品、ファッションや化粧品は欧米をはじめとする海外諸国ですでに人気を得ていると伝えた。  また記事は、2011年における日本のコンテンツ産業の輸出入額を紹介し、映画は輸出額が日本円で46億円に対して輸入額は408億円に達したことを伝えたほか、音楽では輸出22億円に対して輸入が240億円と大幅な「貿易赤字の状態」となっていることを紹介。  一方で、日本のコンテンツ産業の海外に向けた販売における成功例の1つとしてゲーム産業を挙げ、輸出額が2930億円、輸入額が21億円と「貿易黒字」の状態にあることを紹介。「ほかのコンテンツ産業もやり方によっては成長の余地がある」との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Sean Pavone/123RF.COM)
香港メディアの文匯網は4日、上海国際問題研究院信息所の陳鴻〓所長を執筆者とする記事を掲載し、日本政府が推進する「クールジャパン」について「やり方によっては成長の余地がある」と論じた。(〓は文へんに「武」)(イメージ写真提供:(C)Sean Pavone/123RF.COM)
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2014-08-06 10:00