プラマテルズは高値圏から一旦反落だが、3%台の配当利回りも評価して上値試す

  合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、400円~410円近辺の小幅レンジでのモミ合いから上放れ、7月8日には447円まで上伸して1月高値に面合わせとなった。その後は利益確定売りで一旦反落したが、420円~430円近辺で推移している。3%台の配当利回りなど指標面の割安感も支援材料であり、再動意で上値を試す展開だろう。   双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力として、需要先はOA・事務機器、家電・電子部品を中心に建材、医療機器、自動車、容器・化粧品、玩具向けなど幅広い。   高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にはインド、13年8月には台湾にも現地法人を設立してアジアでの拠点整備がほぼ完了したとしている。   7月30日に発表した今期(15年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.2%減の138億45百万円、営業利益が同10.5%増の1億86百万円、経常利益が同12.5%増の1億81百万円、純利益が同39.1%増の1億21百万円だった。   売上高は僅かに減少したが、高付加価値商材の好調などで売上総利益率が同0.3ポイント改善して2桁営業増益だった。純利益は固定資産除却損の一巡も寄与した。   通期の連結業績見通しは前回予想(4月25日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円、配当予想は前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。   高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂の需要が堅調に推移する見込みだ。純利益は前期に計上した特別損失(厚生年金基金脱退特別掛金2億66百万円)の一巡も寄与する。市況の改善、アジアの拠点整備、グループの連携強化などの効果も寄与して好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、4月~6月中旬の400円~410円近辺の小幅レンジでのモミ合いから上放れた。7月8日には447円まで上伸して1月高値に面合わせとなった。その後は利益確定売りで一旦反落したが、概ね420円~430円近辺で推移している。   8月6日の終値422円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線が接近して動意のタイミングのようだ。3%台の配当利回りなど指標面の割安感も支援材料であり、再動意で上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズの株価は、400円~410円近辺の小幅レンジでのモミ合いから上放れ、7月8日には447円まで上伸して1月高値に面合わせとなった。
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2014-08-07 09:15