JUKIは業績上方修正で市場コンセンサスを上回り増配もまたも急反落
JUKI <6440> は、2円高の257円と変わらずも含めて4日続伸し、8月5日につけた年初来高値261円に肉薄したが、高値後は値を消し24円安の231円と急反落している。前日6日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、12月期通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表、業績が市場コンセンサスを上回ったが、きょう7日の日経平均株価が、74円安と6営業日続落し、全般相場が不透明感を強めているなか利益確定売りが優勢となっている。8月4日には、同社と同業他社のブラザー工業 <6448> が、やはり業績上方修正と増配を発表、上場来高値を更新したものの、その後は値を崩しており、悪連想を誘い同じ株価推移となっている。
■アジア市場向けの縫製機器事業が堅調で円安効果も寄与
12月期通期業績は、期初予想より売り上げを20億円、経常利益を13億円、純利益を9億円それぞれ引き上げ、経常利益は、63億円(前期比62.5%増)、純利益は、46億円(同53.0%増)と続伸し、市場コンセンサスを9億円~6億円上回る。2Q累計業績が、アジアの新興国向けに縫製機器事業が堅調に推移し、為替も円安が続いたことから、経常利益、純利益が今年5月に開示した予想業績を約5億円上ぶれて着地しており、これを踏まえて今後もアジア市場の需要拡大や営業力強化による売り上げ拡大、コストダウン効果などを見込んで上方修正した。なおこの前提となる下半期の為替レートは、1ドル=97円と想定している。
配当は、期初に2円(前期実績無配)と3期ぶりの復配を予定していたが、3円に増配する。
■PERは6倍台と超割安で高値奪回から6年ぶり300円台も
株価は、年初来安値181円から今期業績の続伸・復配予想で200円台に乗せ今期第1四半期の好決算で233円の高値をつけたが、新株予約権発行を嫌って205円と再度、下値を確認したあと一貫して下値を切上げてきた。PERは6倍台と超割安となるだけに、目先売りが一巡後に高値奪回から2008年7月以来の300円台への活躍と上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
JUKI<6440>(東1)は、2円高の257円と変わらずも含めて4日続伸し、8月5日につけた年初来高値261円に肉薄したが、高値後は値を消し24円安の231円と急反落している。
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2014-08-07 10:15