日経平均は168円安スタート、1万5000円割れが視野に

 8日の日経平均株価は、168円64銭安の1万5063円73銭で寄り付いた。  前日のNYダウが地政学リスクの高まりなどで75ドル安に終わり、3カ月ぶりの安値に下落。日本株にも売りが波及し、日経平均は大きく下落してスタート、1万5000円割れが視野に入ってきた。  外国為替市場では、ドルが102円台前半で推移している。  個別銘柄では、3月期業績予想を下方修正したニコン <7731> が売り気配でスタート。9月中間期予想を下方修正した昭和電線ホールディングス <5805> 、4―6月期の純利益が大幅減益となった三菱マテリアル <5711> 、4―6月期の純利益が41%減となった鬼怒川ゴム工業 <5196> なども売り気配となっている。  4―6月期の営業益が31%増となった島津製作所 <7701> や、4―6月期が39億円の最終赤字に終わったミツミ電機 <6767> にも売りが先行している。  一方、6月中間期の純利益予想を大幅増額したKLab <3656> や、格安スマホを販売と報じられたピーシーデポコーポレーション(PCDEP) <7618> が買い気配となっている。  インフルエンザ治療薬がエボラ熱治療薬の候補と報じられた富士フイルムホールディングス <4901> や、1―6月期の純利益が過去最高となった住友ゴム工業 <5110> は急伸しており、社会福祉法人を支援と伝えられたノーリツ鋼機 <7744> は堅調。  きょうは、取引時間中にユニ・チャーム <8113> 、大塚ホールディングス <4578> 、東京海上ホールディングス <8766> などが決算発表を予定。大引け後には、ミクシィ <2121> 、ソフトバンク <9984> 、太平洋セメント <5233> 、東京急行電鉄 <9005> 、NKSJホールディングス <8630> などが決算を発表する。(編集担当:片岡利文)
8日の日経平均株価は、168円64銭安の1万5063円73銭で寄り付いた。
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2014-08-08 08:30