【今週の注目銘柄】低評価の井関農は高進ちょくに注目

 6日に今3月期の第1四半期業績を発表した井関農機 <6310> は、翌7日と8日に株価が調整した。  1Q業績において、最終減益で着地したことや、営業利益が前年同期の2.1倍となる19億7500万円に拡大しながらも、9月中間期では同32.8%減となる28億円の予想を据え置いたことなどが嫌気されたと見られている。  同社の場合、決算月が12月の国内販売会社における1―3月期売上が1Q(4―6月期)に計上されているため、2Qには増税による反動減が反映されると見込まれている。とはいえ、1Qの営業利益は会社計画から1億円程度上積みされているうえに、中間期予想に対する1Qの進ちょく率は営業利益で70.5%と高い。また、海外でトラクタなどが伸長していることを考慮すれば、中間期予想が上方修正される可能性は高いと見込まれる。  また、農業関連株には、政府の農業政策や国内外の食の安全に対する意識の高まりなど、物色が集まりそうな話題も継続している。  5月の年初来安値(244円)に近い水準でもみ合っている直近株価は評価不足とみられ、今後の反発局面入りが期待される。(編集担当:片岡利文)  
6日に今3月期の第1四半期業績を発表した井関農機は、翌7日・8日と株価が調整した。
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2014-08-10 10:00