サムスン「スマホ」に陰り 躍進する中国企業、苦しめられるワケとは=中国メディア

中国メディアの網易財経は6日、ITコラムニストの徐上峰氏による主張として、「中国のスマートフォンがサムスンを苦しめている」と論じる記事を掲載、その理由として「サムスンがユーザーの囲い込みを行わなかったから」と論じた。
記事は、近ごろのサムスンは悪い話題が絶えないとし、2014年第2四半期にサムスンが大幅な減益になったことを紹介し、「その原因はスマートフォン市場で中国メーカーの躍進があったため」と主張した。
さらに、市場調査会社Strategy Analyticsのデータを引用し、サムスンの14年第2四半期の世界スマートフォン市場における出荷台数ベースのシェアが昨年比7.4%減の25.2%に落ち込んだことを指摘。また、中国市場でのサムスンのシェアが設立4年目の小米に逆転されたことを挙げ、「まるでサムスン衰退の縮図のようだ」と論じた。
続けて記事は、サムスンのブランド力に陰りが見え始めた理由として、「ローエンド、ミドルエンド市場を攻めきれなかったこと」を挙げ、ハイエンド機であるGALAXY S1やGALAXY NOTEのヒットを受け、「ローエンド、ミドルエンド市場のカバーが疎かになった」と主張。その隙に中国メーカーに市場を奪われてしまったと論じた。
また、サムスンは米アップル社のiTunesに代表されるようなソフトウェアを活用したユーザーの囲い込みを行っていなかったため、「ユーザーはいつでも別のスマートフォンに乗り換えることができた」と論じた。また、「多くのユーザーはサムスンのスマートフォンに大型ディスプレイが採用されていたことを評価したが、それは決定的な競争力ではなく、今や中国メーカーも大型ディスプレイを採用している」と伝えた。
さらに記事は、サムスンのスマートフォン事業が置かれた状況は「危険水域」としながらも、世論が消費者の選択に影響を及ぼす可能性もあると主張、モトローラやノキア、ブラックベリーといった巨大企業も一度は市場を「制覇」しながらも結局は淘汰されてしまったことを挙げ、「サムスンは中国メーカーが急速に成長している事実を正しく認識する必要に迫られている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Francis Dean /123RF.COM)
中国メディアの網易財経は6日、ITコラムニストの徐上峰氏による主張として、「中国のスマートフォンがサムスンを苦しめている」と論じる記事を掲載、その理由として「サムスンがユーザーの囲い込みを行わなかったから」と論じた。(イメージ写真提供:(C) Francis Dean /123RF.COM)
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2014-08-09 17:30