牧野フライス製作所は米国向け自動車、航空機の受注増が顕著

  牧野フライス製作所 <6135> が選別買いの対象として意識されてきた。2015年3月期の第1四半期の売上高は前年同期比15%増の248億円、営業利益は7900万円(前年同期は18億円の赤字)となった。生産の増加に伴う稼働率向上や為替円安の効果もあり、営業損益も前年同期に比べ改善した。   受注は、航空機産業向けの大型機や自動車産業向けのまとまった案件の成約が集中したことで、379億4600万円と、前年同期比15%増加した。受注については米国において自動車、航空機向けなどが好調で、日本中国でも堅調に推移している。ただ、米国を中心に受注から納期までの期間が長い案件が多かったため、第1四半期の売上げにはあまり貢献しなかった。   第1四半期は低調だったが、通期業績の下振れリスクについては、現段階でそれほど懸念する必要はないと見られる。売上計上は遅れているものの受注は順調に増えており、自動車や航空機向けが好調な米国、政府による補助金の効果が見込まれる日本などを中心に、今後も順調な増加基調の推移が見込まれる。   米国では製造業の国内回帰の動きが続いており、自動車、航空機、エネルギー関連など全般的に高水準の需要が継続するとみる。景気が回復基調にある欧州、回復が遅れ気味だが高い成長率を背景に一定の需要増加に期待できるアジアなどでも回復を見込んでいる。   今期は通期では売上げ1410億円(前期比13%増)、営業利益89億円(同81.2%)を見込んでいる。PERは11.66倍に過ぎないし、PBRに至って0.90倍と超割負けが目立っている。投資指標の割安さが顕著だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
牧野フライス製作所<6135>(東1)が選別買いの対象として意識されてきた。2015年3月期の第1四半期の売上高は前年同期比15%増の248億円、営業利益は7900万円(前年同期は18億円の赤字)となった。
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2014-08-11 09:45