UMNファーマは2Q累計業績上方修正を見直して25日線水準から急反発

  UMNファ-マ <4585> (東マ)は、110円高の3130円と急反発して始まり、25日移動平均水準での三角保ち合いからの上放れ気配を強めている。同社株は、今年7月22日に今12月期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正を発表、年初来、好材料が出現するたびに25日線固めから上放れながら下値を切上げており、今回もその再現思惑を強めてバイオ関連の材料株買いが再燃している。中期経営計画で来2015年12月期に黒字転換することを目標に掲げたこともフォローの材料視されている。 ■中期経営計画では「UMN-0502」の上市などで来期黒字化へ   2Q累計業績は、売り上げを期初予想より2600万円引き下げたが、営業利益を3億7000万円、経常利益を3億2400万円、純利益を4億200万円それぞれ引き上げ、売り上げは10億7800万円(前年同期は2400万円)、営業利益は17億9600万円の赤字(同14億9700万円の赤字)、経常利益は19億6700万円の赤字(同16億4100万円の赤字)、純利益は16億7700万円の赤字(同11億6600万円の赤字)と連続の赤字幅を縮小する。   売り上げは、アステラス製薬 <4503> と共同開発の組換えインフルエンザHAワクチン「UMN-0502」の製造販売承認申請に伴うマイルストン・ペイメント収受によりほぼ期初予想通りに推移し、利益は、研究開発費の一部が、第3四半期以降にズレ込んでおり、岐阜工場の減価償却費などの試験製造費用の大幅増などを吸収して上ぶれた。12月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ21億8600万円(前期は9300万円)、営業利益32億1000万円の赤字(同44億2100万円の赤字)、経常利益34億2400万円の赤字(同41億4700万円の赤字)、純利益24億3600万円の赤字(同37億1700万円の赤字)と赤字縮小を見込んでいる。   なお7月31日に発表した中期経営計画では、今年5月30日に製造販売承認申請した「UMN-0502」の上市や、臨床試験が進行中の新型インフルエンザワクチン「UMN-0501」、開発中のノロウイルスワクチンなどの開発パイプラインの投資回収期入りにより、来2015年12月期業績は黒字転換を見込み、純利益を1億1800万円~9億5000万円としている。最終年度の2017年12月期には、売り上げを108億3400万円~117億3500万円、経常利益を18億4600万円~33億8400万円、純利益を14億6100万円~26億1100万円を目標にしている。 ■好材料出現ではストップ高を演じるなど急伸特性には定評   株価は、「UMN-0502」の第Ⅲ相臨床試験の良好な結果を受けて年初来高値4015円をつけ同安値2020円まで調整したが、同安値からは上昇転換した25日線をサポートラインに下値を切り上げ、5月の「UMN-0502」の製造販売承認申請ではストップ高し、7月の今期2Q累計業績上方修正でも大陽足を立てるなど、好材料が出現するたびに上値を伸ばした。25日線水準での三角保ち合いからこの急伸特性を発揮して、上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
UMNファ-マ<4585>(東マ)は、110円高の3130円と急反発して始まり、25日移動平均水準での三角保ち合いからの上放れ気配を強めている。
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2014-08-11 10:00