生前墓「相談してほしい」子世代が7割超=お墓まごころ価格.Com

インターネット墓石専門店「お墓まごころ価格.Com」はこのほど60-70代のシニア層男女300人と、子世代に相当する30-50代男女300人を対象に、「終活」と墓についての意識調査を実施した。シニア層の5割が墓を建てる/決める、財産や相続をまとめるなどの「終活」をしていることが分かった。ただし、「終活」実践者の6割が「ひとりでしている」のに対し、子世代の7割超は「生前墓を建てるなら相談してほしい」とするなど、世代間の意識のずれも判明した。(画像提供:お墓まごころ価格.Com)
シニア層の49.3%が「何らかの終活を始めた」と回答。「しようと思っている」を加えると85.7%に達した。「終活を始めた」と回答した人の中で最も多かったのは「墓を建てておく/決めておく」で38.3%で最も多かった。以下は「財産や相続をまとめておく」(12.7%)、「自分の荷物を片付けておく」(10.7%)、「葬式を決めておく」(10.7%)、「死去の際の通知先が分かるよう、交友関係をまとめておく」(9.0%)などが続いた。
「終活」を実践している、または実践の意向があるシニア層に聞いたところ、「ひとりで」が59.9%、「夫婦で」は36.2%で、「子や孫と」と回答した人は6.6%だった。シニア層は、自分の子らと「終活」をしたがらない傾向がはっきりとした。
しかし、子世代に「親が終活していたら、話してほしいか」と尋ねたところ、62.7%が「ほしい」と回答。親が生前墓を建てる場合には「相談してほしい」、「どちらかと言えば相談してほしい」が計72.0%だった。
親が「終活」を子に話したくない理由はさまざまあるだろうが、親としては話しておいた方が、自分の子にすっきりとした気持ちで、自分の晩年のことを思い出してもらえそうだ。
シニア世代と子世代を合わせた600人のうち、墓石の購入経験がある人は20.8%だった。しかし、購入者のうち「一般的な価格相場を知っており、内訳にも納得感がある」と回答した人は19.2%だけだった。「相場は知っているが、内訳には懐疑的」は31.2%、「相場は知っているが、内訳はよく分からない」は13.6%、「相場をよく知らない」は36.0%だった。大きな出費である墓石購入だが、価格について理解している人は極めて少ないことが分かった。実際に購入する機会は少ないという、商品の性格も関係していると考えられる。
「墓石を建てておく/決めておく」ことを今後実践したいと回答した人に、「ネット通販は選択肢に入るか」と尋ねたところ「入る」が64.4%だった。さらに、「入る」と回答した人に「墓石のネット通販に対して求める条件」を尋ねたところ、「商品の品質」、「サポート体制・問い合わせ対応」がともに67.2%で最も多く、他には「信頼感・安全性」(58.6%)、「長期保証」(50.0%)を挙げた人が多かった。
お墓まごころ価格.Comの運営会社はまごころ価格ドットコム(本社・東京都中央区)だ。同社によると、2010年に3000件だったカタログ請求は13年には6000件に、注文数は120件から500件に増えたという。2014年は上半期だけでカタログ請求が3500件、注文数は300件と、増加傾向が続いている。また、注文数の約15%が生前墓用だった。
まごころ価格ドットコムによると、ネット販売により営業コスト、店舗コスト、広告コスト、寺院や商社へのバックマージンを削減することで、低価格を実現した。同社は「ご本人とご家族が一緒にカタログを眺めながら、納得いくお墓選びをしていただきたい」と提案している。(編集担当:中山基夫)
インターネット墓石専門店「お墓まごころ価格.Com」はこのほど60-70代のシニア層男女300人と、子世代に相当する30-50代男女300人を対象に、「終活」と墓についての意識調査を実施した。シニア層の5割が墓を建てる/決める、財産や相続をまとめるなどの「終活」をしていることが分かった。ただし、「終活」実践者の6割が「ひとりでしている」のに対し、子世代の7割超は「生前墓を建てるなら相談してほしい」とするなど、世代間の意識のずれも判明した。(画像提供:お墓まごころ価格.Com)
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2014-08-11 14:30