地政学リスクで急落した日本株式市場 背景と今後の見通し=広木隆
先週金曜日、日経平均は454円安と急落した。地政学リスクが一気に噴出した格好である。経済制裁を巡る西側諸国とロシアの関係悪化、ウクライナ情勢の緊迫化、イスラエルのガザ侵攻など中東問題、エボラ出血熱も深刻な拡大をみせるなど、地政学リスクは徐々に高まっていたが、オバマ大統領がイラク空爆承認というニュースがとどめとなった。
マーケットの世界では「不確かなこと」を「リスク」という。リスクには2種類のリスクがあって、ひとつは不確かながらも確率計算である程度は起こり得る範囲が把握できるもの。株価の変動率などはこのリスクである。
もうひとつは、まったく予見不可能なもの。そういうリスクを「真の不確実性」という。地政学リスクはこちらのリスクである。ひとは不確実性のリスクを…
(執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
先週金曜日、日経平均は454円安と急落した。地政学リスクが一気に噴出した格好である。経済制裁を巡る西側諸国とロシアの関係悪化、ウクライナ情勢の緊迫化、イスラエルのガザ侵攻など中東問題、エボラ出血熱も深刻な拡大をみせるなど、地政学リスクは徐々に高まっていたが、オバマ大統領がイラク空爆承認というニュースがとどめとなった。
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2014-08-11 17:30