UMNファーマは来期から業績が急向上へ向かう

  UMNファーマ <4585> (東マ)の来12月期は一気の黒字浮上が見込まれており、株価の見直しも進むものと見られる。今12月期の6月中間決算は、アステラス製薬による組換えインフルエンザHAワクチン「UMN-0502」の承認申請に伴うマイルストーンペイメントの収受があった。売上げは10億7800万円と前年同期の2400万円を大きく上回った。また営業損失は17億9600万円と、前年同期の14億9700万円を上回った。   新しい中期経営計画については、第一の柱である「UMN-0502」に関して、今後アステラス製薬がマーケットリサーチ等を実施し、より精度の高い情報を基に販売計画を作成していく予定である。よって、協議中の想定シナリオを基に当社が独自に予測することから、一定のレンジでの予測が妥当であり、当社中期経営計画全体もそれに伴い、レンジで開示することとした。   今回レンジにて開示した新中期経営計画の2015年度の営業利益3億3700万円~14億3800万円は、従来の中期経営計画の営業利益15億8400万円に比較して、低くなったとの印象もある。ただ、現時点での販売初年度という不確実性の中、より具体的に種々の要素を検討した結果である。   市場への浸透スピードに強弱の可能性はあるものの、早晩シェアーを拡大していくことは間違いなく、通過点である2017年度においては一定の営業利益19億6100万円~33億8400万円を想定している。   また、2018年以降もUMN-0502のシェアー拡大に加え、さらに、自社開発ワクチン領域では、ノロウイルス・ロタウイルス混合ワクチンの開発を進め、2014年2月に第一三共とノロウイルス単独ワクチン「UMN-2002」の共同研究契約を締結し、現在計画に沿って基礎研究を実施している。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
UMNファーマ<4585>(東マ)の来12月期は一気の黒字浮上が見込まれており、株価の見直しも進むものと見られる。
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2014-08-12 10:00