ヤマハ発は高値更新、業績上方修正と連続増配を見直して割安株買いが増勢
ヤマハ発動機 <7272> は、49円高の1955円と3日続伸して始まり、8月11日につけた年初来高値1925円を更新している。今年8月5日の今12月期第2四期(2Q)累計決算の開示に合わせて発表した12月通期業績の上方修正と連続増配を見直し、割安修正買いが増勢となっている。信用取組が、売り長で逆日歩もつく好需給となっており、売り方の買い戻しも交錯している。
■北米向けの二輪車、船外機の需要が回復に円安効果もオン
12月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、営業利益、経常利益を各80億円、純利益を50億円それぞれ引き上げ、純利益は、500億円(前期比13.5%増)と連続増益率を伸ばす。北米で景気回復により二輪車、船外機、四輪バギーなどの需要が回復、2Q累計の北米の二輪車売り上げが、前年同期比5.4%増となってタイ、ベトナムなどの新興国販売の伸び悩みをカバーし、マリン事業でも、大型船外機モデル販売利率が上昇、2Q為替レートが、対ドルで前年同期より6円円安の1ドル=102円、対ユーロも、同じく14円円安の1ユーロ=140円となった円安効果やコストダウンも加わり上方修正につながった。
配当は、連結配当性向を20%とする配当政策に従って中間配当、期末配当とも期初予想の13円を各14.5円に引き上げ、年間29円(前期実績26円)へ連続増配を予定している。
■6年来の上値フシを払ってPER13倍台の割安修正で上値挑戦
株価は、年初来安値1265円から前期業績の上ぶれ着地・今期業績の続伸予想で1692円まで27%高、いったん上昇幅の3分の1押し水準まで調整したが、今期第1四半期のV字回復業績を評価して上昇転換、5月安値1506円から業績上方修正や連続増配も加わって年初来高値まで約3割高している。PERは13倍台となお割安であり、この6年来の上値フシを払ったここからは、テクニカル的に2008年6月高値2290円が次の上値ターゲットに浮上しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ヤマハ発動機<7272>(東1)は、49円高の1955円と3日続伸して始まり、8月11日につけた年初来高値1925円を更新している。
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2014-08-13 10:00