韓国の携帯電話メーカー「パンテック」 破産危機に直面か=中国メディア

中国メディアの中国通信網は12日、サムスン電子、LGとともに“3大携帯電話メーカー”の1社とされる「パンテック」がまもなく破産申請を行う可能性があると伝えた。
記事は、韓国の携帯電話メーカーと言えば、「多くの消費者がサムスンかLGを連想するだろう」とし、パンテックの知名度がサムスンやLGに比べて相対的に低いことが破産の危機に直面している理由の1つだと論じた。
2014年2月末にパンテックが提出した再建計画書では、7月4日までに4800億ウォン(約477億円)の債務を返済するとしていた。しかし、13年の営業損失が2920億ウォン(約292億円)にのぼり、14年第1四半期も67億ウォン(約6億6600万円)の赤字となり、返済は困難な状況にある。
パンテックの主な債権者は金融機関、投資銀行および韓国の3大ネットワークプロバイダーであることを記事は紹介。金融機関と投資銀行などは債権を同社の株式に転換することに同意したが、ネットワークプロバイダーは株式転換を拒否する一方で、パンテックの債務の返済期限を2年延長することに同意したことを紹介した。
だが記事は、「ネットワークプロバイダーが債務返済期限を延長したが、パンテックの破産は避けられない状況にある」とし、パンテックの広報が「ネットワークプロバイダーはわれわれの携帯電話を買い上げてくれないため、状況は好転していない。われわれはまもなくソウル裁判所に破産申請を提出する計画だ」と語ったことを紹介した。
続けて、ネットワークプロバイダー側から、「パンテックはわれわれに携帯電話の購入を希望しているが、現在は市場の環境が良くないため難しい」との声があがっていることを伝えた。さらに「ネットワークプロバイダーはパンテック製の携帯電話だけで70万台もの在庫を抱えている」とし、ネットワークプロバイダーからの支援なども望めない状況にあるとの見方を示した。
さらにパンテックの状況として記事は、インドの携帯電話メーカーであるマイクロマックス社のほか、中国のレノボがパンテックの買収に興味を示したことがあると紹介する一方、「パンテックの市場シェアの低さと財務状況の悪さを理由に手を引いた」と報道、「在庫を抱えたネットワークプロバイダーには携帯電話を買い上げてもらえず、買収に名乗りを上げる企業もなく、パンテックは絶体絶命の窮地に追い込まれている」と論じた。(編集担当:村山健二)
中国メディアの中国通信網は12日、サムスン電子、LGとともに“3大携帯電話メーカー”の1社とされる「パンテック」がまもなく破産申請を行う可能性があると伝えた。
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2014-08-13 09:45