エストラストは続落も今週末の東証1部指定替えで好需給思惑が再燃余地

  エストラスト <3280> (東マ)は、14円安の715円と続落している。同社株は、8月15日に東証マザーズから東証第1部に市場変更され、これと同時に新株式発行・株式売出しを実施中だが、明14日の新株式払い込みを控えて、ダメ押しの下値再確認となっている。ただ市場変更後に株価指数連動型のファンドの買い増しなどの需給好転思惑が再燃する展開は有力であり、下値の割安修正買い余地を示唆している。今2月期第2四半期(2Q)には、中間配当で市場変更の記念配当も実施することから配当権利取りの買い物も上乗せとなりそうだ。 ■分譲マンションの好調推移で連続して最高純益を更新し増配   同社株は、2012年11月に公開価格1350円で新規株式公開(IPO)され、2513円で初値をつけ昨年5月31日を基準日に実施した株式分割(1対3)の権利取りが加わって上場来高値4250円まで買い進まれ、3030円で権利を落とし、その後は、権利落ち後高値1085円から同安値635円の間で往来相場を展開、25日移動平均線水準での中段固めを続けてきた。   この間、同社の業績は、前期業績を上方修正し創業15周年配当も実施するなど好調に推移し、今2月期業績は、売り上げ120億円(前期比16.7%増)、経常利益9億7000万円(同9.0%増)、純利益6億円(同10.4%増)と予想され、純利益は、連続して過去最高を更新する。山口・九州エリアを地盤に自社ブランドのマンション「オーヴィジョン」の新築分譲事業と戸建ホーム「オーヴィジョン」の分譲事業、不動産管理事業、不動産賃貸事業を展開、「オーヴィジョン」シリーズの引き渡し戸数が、前期の391戸から430戸に続伸することなどが要因となる。   一方、市場変更承認とともに実施する新株式発行(発行価格700円)・株式売出しは、マンション・戸建の開発資金に充当することを目的に実施するもので、同社業績の続伸をサポートすることになる。これに伴う株主への利益還元も、2Qに市場変更記念の2円を上乗せして4円に引き上げ、年間配当は、10円(前期実績8円)と株式分割込みで連続増配する。 ■PER5倍台の超割安修正で株式分割権利落ち後高値も視野   株価は、市場変更とファイナンスが重なって強弱感が対立、株式分割落ち後安値635円、年初来安値646円目前まで下ぶれたが、所属部が東証第1部に決定したことから需給好転思惑を強めて794円高値まで130円高して再度、この半値押し水準で三角保ち合いを続けている。PERは5倍台と超割安であり、需給好転の現実買いで年初来高値919円へのキャッチアップから、株式分割権利落ち後高値1085円も視野に入れよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エストラスト<3280>(東マ)は、14円安の715円と続落している。同社株は、8月15日に東証マザーズから東証第1部に市場変更され・・・。
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2014-08-13 10:30