アルファはモミ合い上放れて3月の年初来高値突破
店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、160円~170円近辺でのモミ合いから上放れ、8月7日に205円を付けて3月の年初来高値199円を突破した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、収益改善を評価する流れに変化はないだろう。8月期末一括で2%台後半の配当利回りも注目材料であり、200円近辺のフシを明確に突破すれば上げ足を速めそうだ。
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案営業を強化している。
今期(14年8月期)の業績(非連結)見通しは、前回予想(13年10月10日公表)を据え置いて売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円、そして配当予想は前期と同額の年間5円(期末一括)としている。
企画提案営業強化などの効果で、消費者向けキャンペーンやイベント関連景品の受注増加を目指し、売上総利益率改善や販管費圧縮効果も寄与して収益が大幅に改善する見込みだ。新商品の香りのプロモーションツール「かおるくん」の寄与も期待される。
第3四半期累計(13年9月~14年5月)は前年同期比5.6%減収ながら、同17.3%営業増益、同14.4%経常増益、同1.0%最終減益となり、営業損益の改善を鮮明にした。そして通期見通しに対する進捗率は、売上高が72.0%、営業利益が182.9%、経常利益が194.0%、純利益が190.0%で、利益は通期見通しを超過達成している。クリスマス・年末年始など冬季のイベントに向けた需要で第2四半期(12月~2月)の構成比が高い収益構造だが、そうした点を考慮しても通期上振れの可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、160円~170円近辺でのモミ合いから上放れの動きが鮮明になった。7月9日に196円まで上伸し、8月7日には205円を付けて3月の年初来高値199円を突破した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、収益改善を評価する流れに変化はないだろう。
8月13日の終値193円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS281円18銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると、上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。強基調へ転換した形であり、200円近辺のフシを明確に突破すれば上げ足を速めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、160円~170円近辺でのモミ合いから上放れ、8月7日に205円を付けて3月の年初来高値199円を突破した。
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2014-08-14 09:15