LINEで投資のすそ野拡大 SBI証券が提供する日本初の「証券サービス」

SBI証券は2014年8月12日、証券業界で初めてスマートフォンアプリ「LINE」を活用した証券サービスの提供開始決定を発表した。発表以来、新たなサービス開始への期待の声が高まる一方で、セキュリティ面への不安を指摘する声もあがっている。そこで、SBI証券に、現在出ている疑問の声を直接ぶつけてみた。Q&Aは以下の通り。(写真は、LINEを使った証券サービスのイメージ画像。提供:SBI証券)
SBI証券は、「2014年8月19日にLINE公式アカウントの開設(予定)を皮切りに、LINE社が提供する“LINEビジネスコネクト”を活用した株価照会・約定通知・発注機能の提供など、随時、“LINE×証券”融合サービスの提供を行っていきます」と発表している。
――LINEを使った株式取引をスタートさせる狙いは? 若者に投資のすそ野を広げるためということですが、専用アプリとの違いは?
専用アプリは既存の当社のお客様にご利用いただく取引ツールですが、今回の取組みは多くの若年層が利用しているLINEを活用することで、投資に興味はあるものの敷居の高さや難しさなどを理由に、一歩踏み出せていない若年層にアプローチすることが狙いです。
――LINEで可能になる取引は?
株式の現物新規買い注文のみを提供します。若年層の初心者投資家層がターゲットですので、まずは株価照会をしていただいた後に、現物新規買い注文をして頂くというシンプルな取引に絞って提供する予定です。
――LINEで取引する際の手数料は?
多くの方にご評価頂いている当社のインターネット取引手数料と同じ手数料とする予定です。
――LINEには「アカウントの乗っ取り」という事例が発生し、友達を装ってWebマネーを買わされるなどの被害が出ています。この対策は?
取引には都度、取引パスワードを入力していただきます。従いまして、ログインパスワードだけでは取引ができません。また、株式の購入のみしかできませんので、売却や出金の手続きもできず、お客様の口座から資産が流出することはございません。
――対応するOSは?
iOS、Android両方に対応します。
――需要を、どの程度見込んでいますか?
まだ、分かりませんが、総合口座やNISA口座の若年層割合の増加を期待しております。
――LINEとの連携で、今後の展望は?
まずは9月中に株価照会を、年内に取引までサービス開始できればと考えております。その後の機能追加は未定です。(編集担当:徳永浩)
SBI証券はスマートフォンアプリ「LINE」を活用した証券サービスの提供開始決定を発表した。SBI証券に、現在出ている疑問の声を直接ぶつけてみた。Q&Aは以下の通り。(写真は、LINEを使った証券サービスのイメージ画像。提供:SBI証券)
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2014-08-14 10:00