日本の景気はどうなる?不安材料は?=為替王
日本の経済成長(GDP成長率)が昨日発表され、4-6月期は年率マイナス6.8%と大幅に落ち込んだことが明らかになりました。
■落ち込みの原因は消費税?
GDP成長率は、前期(1-3月期)のプラス6.1%から、今期(4-6月期)はマイナス6.8%へと大幅な落ち込みを記録。背景としましては、前期は消費税増税前の駆け込み需要による押し上げ効果があったのに対して、今期はその反動によるものと見られます。
■株価への影響は?
増税の反動による落ち込みはもともと想定されていましたので、株価への影響はあまりありません。昨日のGDP大幅減のニュースを投資家は冷静に受け止め、日経平均株価はむしろ上昇しました。
■不安材料は?
GDP全体の落ち込みは想定内とはいえ、気になるのはGDPの内訳のひとつである個人消費の悪化。個人消費は前期比マイナス5.0%を記録。これは震災後よりも下回っており、増税の反動を考慮してもかなり悪化した印象です。おそらく増税や物価高に賃金アップが追いついておらず、家計が萎縮していると考えられます。
■今後の見通しは?
政府要人は「7-9月期はかなり上昇する」との見通しを示しています。たしかに「増税の駆け込み需要の反動」要因がなくなることで、それなりに回復すると思われます。ただ、この夏、物価が下がっているわけでも賃金が大きくアップしているわけでもなく、家計が大幅に支出を増やすシナリオは考えにくいことから、今後の日本経済は、政府・日銀の成長見通しよりは下振れする可能性が高いと考えます。(執筆者:為替王)
日本の経済成長(GDP成長率)が昨日発表され、4-6月期は年率マイナス6.8%と大幅に落ち込んだことが明らかになりました。
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2014-08-14 10:45