日本の自動車メーカーが中国市場で試練に直面か=中国メディア

トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が中国の国家発展改革委員会(発改委)による独占禁止法違反の調査を受けていることについて、中国メディアの中商情報網は13日、「日本の自動車メーカーは中国市場で試練に直面するかもしれない」と論じた。
記事は、発改委による調査の主な対象が輸入車および高級車であることを指摘し、アウディやBMW、ベンツはいずれも調査の対象となったことを紹介。さらにアウディやBMW、ベンツはすでに新車価格および自動車部品の価格を引き下げると発表したことを伝えた。
続けて、発改委による調査対象には日本企業12社が含まれており、「部品の価格が特に問題視されている」と指摘。中国保険行業協会の調査を引用し、自動車に使用されているすべての部品価格の累計に対する完成車の販売価格の比率が400%を超える日本車は10車種あり、そのうちトヨタの自動車が4車種含まれていたと伝えた。
さらに記事は自動車専門家の張志勇氏の発言として、「部品に対する独占は価格を下げさせるだけでは根本的な解決には至らず、日本の自動車関連企業の閉鎖的な部品調達体系を改めさせ、これまで取引していなかった部品製造メーカーにも取引の機会を与えるよう改めさせる必要がある」と伝えた。
続けて記事は、トヨタ、日産、ホンダの3社の1-7月における販売台数が通年の販売目標の50%にも満たないことを指摘。さらに発改委による今回の調査によって、日本車メーカーの業績にも大きな影響が出る可能性があることを伝えたうえで、「日本の自動車メーカーは中国市場で試練に直面するかもしれない」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が中国の国家発展改革委員会(発改委)による独占禁止法違反の調査を受けていることについて、中国メディアの中商情報網は13日、「日本の自動車メーカーは中国市場で試練に直面するかもしれない」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-08-14 17:45