サカタのタネは小幅続落も続伸業績を再評価して割り負け訂正期待が底流
サカタのタネ <1377> は、8円安の1396円と小幅続落して始まっている。お盆休み入りとともに、4月4日につけた年初来高値1449円を前に目先の利益を確定する小口売りが続いている。ただ、下値には、今5月期業績が続伸することを再評価してディフェンシブ関連の割り負け訂正期待の買い物も交錯している。今年7月下旬には、レタスの新品種を発売し、農林水産省が進めている「農業女子プロジェクト」に参画、「新野菜の需要創造プロジェクト」を推進していることも、フォローの材料となりそうだ。
■野菜種子、花種子の売り上げが続伸し新品目も拡販
同社の業績は、前5月期業績が、今年1月の上方修正値を上ぶれて着地したあと、今5月期も続伸、売り上げを545億円(前期比1.1%増)、経常利益を40億円(同12.5%増)、純利益を30億円(同11.9%増)と予想している。国内卸売事業では、野菜種子のホウレンソウ、トマト、トウモロコシ、豆類、花種子のパンジー、トルコギキョウなどを中心に売り上げを伸ばし、小売事業では、ホームセンター向けに絵袋種子の新商材などの販売強化を図り、海外事業でも、野菜種子の既存販売網を最大限に活用、既存品目に加え新品目を拡販することなどが要因となる。なお為替レートは、1ドル=101円、1ユーロ=138円と想定している。
一方、今年7月下旬に発売したレタスの新品種は、品薄になる1月中旬から3月上旬の厳冬期でも栽培農家が安定的に供給できる中早生種「オーディブル」で、低温期に発生し被害を拡大する土壌伝染性病害のビッグベイン病に耐病性が高いなどの優位性を誇っている。また、「農業女子プロジェクト」では、農業女子のメンバーとともに農業女子の視点に基づく新品種づくりを進め農産物の新需要を生み出すなどの情報発信もする。
■PBR0.7倍の修正でボックス抜けから昨年5月高値を照準
株価は、前期業績の上方修正をテコに年初来高値1449円をつけ、その後の前期第3四半期の好決算、今期業績の続伸予想もやや限定的な反応にとどまり、1400円を上値限界とする100円幅の往来相場を続けてきた。PER評価では20倍台と市場平均を上回るが、PBR評価では0.7倍と割り負けており、夏期休暇明けとともに高値奪回のボックス抜けから昨年5月高値1610円へのキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サカタのタネ<1377>(東1)は、8円安の1396円と小幅続落して始まっている。お盆休み入りとともに、4月4日につけた年初来高値1449円を前に目先の利益を確定する小口売りが続いている。
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2014-08-15 09:45