日本だけが「脱中国」じゃない 中国も「脱日本」が進んでいる=中国メディア

「日中ものづくり商談会」が9月に上海で開催されることについて、中国メディアの新華社は15日、今年の日中ものづくり商談会では例年と違い、日本企業が出展をためらうケースが見られることを紹介、「日中の貿易協力が低迷し続けていることを考えれば、それも仕方がない」と伝えた。
2014年上半期、日本の対中直接投資は前年同期比で約50%も減少した。中国商務部研究院の白明副主任によれば、中国での労働コスト上昇や日中関係の冷え込みを受け、労働集約型の企業を中心に一部の日本企業が中国から撤退し、東南アジアにシフトする動きが見られるという。
一方で白明副主任は、中国と韓国の自由貿易協定(FTA)の妥結に向けた話し合いが進んでいることを挙げ、日本の製造業と競合関係にある韓国の製造業が「日本製品の代替品になりつつある」と主張。さらに中国とドイツの貿易協力が進展していることを指摘したうえで、日本の「脱中国」だけでなく、中国でも「脱日本」が進んでいるとの見方を示した。
また記事は、中国で事業を展開している日本企業に対して取材を行った結果として、「日中関係の冷え込みが売り上げの減少という形で日本企業の中国事業に影響を及ぼしている」と伝えた。
だが、取材を通じて、日本企業は今なお中国市場を重視していることが分かったとし、「マーケット規模の大きさを考えれば、中国市場を捨てることはできない」との声があったと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
日中ものづくり商談会が9月に行われることについて、中国メディアの新華社は15日、今年の日中ものづくり商談会では例年と違い、日本企業が出展をためらうケースが見られることを紹介、「日中の貿易協力が低迷し続けていることを考えれば、それも仕方がないこと」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
china,japan,economic
2014-08-15 16:45