中国富裕層が資産を国外へ 「汚職取り締まり強化」が一因か=中国メディア

 中国メディアの騰訊財経は15日、中国で汚職の取り締まりが強化されるにつれ、富裕層が資産を国外に移す動きが加速していると伝えた。主にオーストラリアの不動産へと資金が流れているもようだ。  記事は不動産業界の関係者や弁護士の話として、中国の富裕層らは自らの資産はあくまでも「不法に得た資産ではない」とする一方で、汚職の取り締まりの対象が汚職官僚の周辺人物にも及ぶことを理由に「取り締まりに巻き込まれることを恐れている」と伝えた。  続けて記事は「中国での汚職取り締りの対象は主に、家族を海外に住まわせることで資産を違法に海外へと移している官僚だ」と指摘。中国では外貨の持ち出しは年5万米ドル(約511万円)までと定められているが、記事は「香港を経由させる方法などによって、多くの資金が国外に流出している」と指摘した。  続けて、近年は中国からオーストラリアへの不動産投資が激増しているとし、オーストラリア政府の統計を引用したうえで、2013年の中国からの不動産投資額が前年比41%増の55億8000万米ドル(約5710億円)に達したと紹介。特に国家主席が習近平氏になり、汚職取り締りが強化されて以降は、オーストラリアへの資金流出が加速しているとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Rob Jamieson/123RF.COM)
中国メディアの騰訊財経は15日、中国で汚職の取り締まりが強化されるにつれ、富裕層が資産を国外に移す動きが加速していると伝えた。主にオーストラリアの不動産へと資金が流れている模様だ。(イメージ写真提供:(C)Rob Jamieson/123RF.COM)
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2014-08-17 12:00