【木村隆の相場展望】8月8日の底値からの立ち直りは顕著、緩やかに下値を切り上げる
8月8日の売りは海外人投資家であったことが分かった。東証が発表した投資家別売買状況によると、8月第一週の売買状況は海外投資家が4571億円と、大量に売り越し、8日の下げが海外投資家によってもたらされたことがわかった。生損保を除いては国内機関投資家がすべて買い越した。個人投資家も現金、信用取引の両面で買い越した。海外投資家売り、国内機関投資家の買いの姿が明らかになった。
その後、日本の株価は順調に戻している。日本株は11日以降、リスクオフの巻き戻しが急ピッチで進んだため15日は小幅な値動きにとどまったが、冷え込んだ投資家心理は改善に向かっている。日経平均は7月末から約1000円下落したが、すべてを取り戻すのは難しいが再びリスクを取りやすい環境になったのは確かだ。
ウクライナやイラク情勢をめぐる懸念が後退し投資家心理が改善傾向にある。日米欧のさえないマクロ指標は緩和環境が当面続くとの思惑につながり、金融市場はリスクを取りやすい状況だ。21日からの米ジャクソンホール会議が注目されるものの、米金融当局から改めて相場に影響を与えるような材料は出にくい。日本株は緩やかに下値を切り上げる展開が見込まれる。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
8月8日の売りは海外人投資家であったことが分かった。東証が発表した投資家別売買状況によると、8月第一週の売買状況は海外投資家が4571億円と・・・。
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2014-08-18 00:15