今週の為替相場見通し(2014年8月18日-)=為替王

 今週の注目はユーロ。ユーロドルはずっと下落基調が続いてきて、8月は下げ止まって1.33~1.34あたりで小さなレンジ相場が形成されています。ユーロ圏経済がゼロ成長(ドイツ、イタリアなど一部の国ではマイナス成長)に落ち込むなど、経済ファンダメンタルズの観点では、ユーロは長期的にまだ下がるのではないかとの見方が支配的です。ただ、短期的なテクニカル分析の観点では、思ったように下げ幅が伸びず、売り方の攻め疲れのような状態になりかけているのが気がかりです。具体的に重要なポイントは1.34台前半。この水準で今月は反発の動きが抑えられていますが、もし、クリアすることができれば、ユーロの反発が一時的に伸びる可能性が高まります。その際の目処は1.36近くになると考えます。  ユーロ円も似たような状況で、もう少し下落幅が拡大する可能性もあると見ていましたが、7月後半から137円を中心としたレンジでずっと踏ん張っています。ユーロ円は137円台後半のところにちょっとしたポイントがあり、その水準を超えられるかどうかが注目されます。もしも超えるようなことになれば、短期間で一気に140円の大台を回復する可能性も浮上すると考えます。  米ドル円の予想は非常に難しいですが、今月は地政学的リスクがかなり高まる場面があったにもかかわらず、下方のサポート水準を抜けることは一切なく、101円台ではしっかり止まって、じりじりと円安になっています。上方向のポイントは102円台後半。このポイントを上抜けると、4月の高値(104円近辺)に迫るほど上昇が続く可能性が出てくると考えます。逆に注意したい下方向のポイントは目先は102円近辺。次に101円台前半。最終的には101円台をキープしている限り、大きな円高トレンドが生じることはありませんが、現在の102円台を割れると、少し警戒したい状態になります。(執筆者:為替王)
今週の注目はユーロ。ユーロドルはずっと下落基調が続いてきて、8月は下げ止まって1.33~1.34あたりで小さなレンジ相場が形成されています。
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2014-08-18 09:30