資生堂はアジアが牽引し中期的な成長を見込む

  資生堂 <4911> は、第1四半期業績が大きくスピードダウンして始まったが、第2四半期以降急ピッチの回復が予定されており、業績立ち直りを評価する相場に発展の気配が濃厚になってきた。   今2015年3月期の第1四半期の業績は、売上げが1683億円と前年同期比3%増収となったが、営業利益は13億6200万円と前年同期比80%のダウンとなった。国内化粧品事業は駆け込み需要の反動減と人件費の増加で大幅な減益に。グローバル事業も販売が伸び悩みマーケティング費用の増加と相まって赤字幅拡大を余儀なくされた。   ただ、今期も、市場全体の回復傾向に変わりはない。7月末にグローバルブランド「SHISEIDO」から「アルティミューン」を発売したほか、今後は「エリクシール」、「マキアージュ」など注力する主力ブランドのリニューアル、シニア層向けの新ブランド投入などを予定しており、販売は着実に回復に向かうとみている。   グローバル事業は、中国では、第1四半期4、5月はマイナス成長となるなどやや低調だったが、6月に入って急回復。主力ブランドのリニューアル、新製品投入や、集中強化する販売エリアの拡大、急成長するEコマース市場への注力などが奏功している。前期末に店頭在庫の削減を目的に行なった出荷抑制の反動などにより、年間では増収、増益となろう。   米国では、「NARS」やグローバルブランド「SHISEIDO」の好調持続に加え、苦戦の続いていた「ベアミネラル」も、5月に発売した新製品が想定以上に好調な滑り出しとなっており、売上高は着実に増加する見通し。   通期では売上げ7800億円(前期比2%増)、営業利益420億円(同15%減)までの回復を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
資生堂<4911>(東1)は、第1四半期業績が大きくスピードダウンして始まったが、第2四半期以降急ピッチの回復が予定されており、業績立ち直りを評価する相場に発展の気配が濃厚になってきた。
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2014-08-18 12:15