ドンキホーテは26期連続の増収益予想も市場コンセンサスを下回り急続落

  ドンキホーテホールディングス <7532> は、310円安の5410円と3営業日続落している。前日18日大引け後に6月期決算を発表、前期業績が、今年5月の再上方修正通りに25期連続の増収増益で着地して期末配当を増配し、今期業績も連続の過去最高純利益更新を予想したが、利益が、市場コンセンサスを下回ることを嫌って目先の利益を確定する売り物が増勢となっている。 ■買い上げ金額の9円まで切り捨て精算の「円満快計」の販売促進策も寄与   前6月期業績は、4月の再上方修正通りに前々期比7.7%増収、6.9%経常増益、1.6%純益増益と続伸し、純利益は、214億7100万円と前期に続き過去最高を更新した。国内の新規出店を22店舗(閉店2店舗)と前々期の16店舗(同3店舗)から積極化し、「ドン・キホーテ」、「MEGAドン・キホーテ」、「ピカソ」、「ドイト」など各業態店舗の立地特性や商圏規模に対応した最適な店舗フォーマットを機動的・効率的に展開、プライベートブランド「情熱価格」のラインアップを拡充、グループ独自の電子マネー「マジカ」カードを導入してカード会員向けに買い上げ金額の1円単位で9円まで切り捨てて精算する「円満快計」を実施したことなどが要因となった。   配当は、期末配当を23円から26円に切り上げて年間36円(前々期実績33円)と11期連続の増配をする。   今6月期業績も、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」や規模がやや小さいが居抜き出店など出店の弾力性をアップさせる「New MEGAドン・キホーテ」の新規出店を継続して「情熱価格」のいっそうの拡販、さらに「マジカ」カードによる販売促進活動を強化することなどから続伸、売り上げ6340億円(前期比3.5%増)、経常利益356億円(同0.3%増)、純利益215億円(同0.1%増)と連続の過去最高更新を予想している。ただ利益は、市場コンセンサスを約25億円下回る。 ■PERは19倍台と市場平均を上回り25日線水準で方向感模索   株価は、消費税増税による駆け込み需要の反動減懸念で突っ込んだ年初来安値4895円から前期業績の再上方修正や月次売上高の続伸などを評価して6120円まで25%高して、この上昇幅の3分の1押し水準で中段固めを続けてきた。PERは19倍台と市場平均を上回っており、25日移動平均線水準で方向感を探る展開が長引きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ドンキホーテホールディングス<7532>(東1)は、310円安の5410円と3営業日続落している。
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2014-08-19 10:30