アールシーコアは煮詰まり感強めてモミ合い上放れのタイミング

  ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア <7837> (JQS)の株価は、5月安値930円から6月26日1119円まで切り返したが、その後はやや小動きとなり、1000円~1100円近辺でモミ合う展開だ。7月31日発表の第1四半期(4月~6月)業績に対する反応も限定的だった。消費増税の影響を織り込んだ水準だろう。高配当利回りも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。   ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売(国内直販部門と販社部門、および連結子会社のBP社)、カントリーログハウスなどキット部材の製造販売(北米部門)を展開し、東京・代官山の「BESSスクエア」と神奈川県の「BESS藤沢展示場」の直営展示場2拠点も運営している。前期(14年3月期)の全国BESS展示場への新規来場者数は前々期比14.8%増の2万6567件と増加基調である。   7月31日に発表した今期(15年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.7%増の28億11百万円、営業利益が同1.2%増の1億14百万円、経常利益が同0.5%減の1億13百万円、純利益が同1.3%増の70百万円だった。全国BESS展示場への新規来場者数は8400件で同12%増加したが、契約(受注)高は消費増税前駆け込み需要の反動で同31.9%減の15億25百万円だった。   売上面では高水準の期首契約残高の消化で増収だったが、利益面では直販元請物件における職方不足に伴う外注費増加、販社の受注不振に伴うロイヤリティ売上の減少で売上総利益率が低下し、新本社費用や人件費など先行投資に伴う販管費の増加で営業利益は横ばいにとどまった。   通期の連結業績見通しは前回予想(5月15日公表)を据え置いて売上高が前期比5.1%増の127億円、営業利益が同66.6%減の3億円、経常利益が同67.0%減の3億円、純利益が同68.8%減の1億80百万円、契約棟数が同8.7%増の1100棟、契約高が同2.7%増の119億90百万円としている。配当予想は同2円増配の年間42円(第2四半期末20円、期末22円)としている。   売上面では、消費増税前駆け込み需要の反動減の影響を受けるが、高水準の前期末契約残高(前々期末比11.9%増の67億33百万円)の消化などで増収見込みとしている。利益面では、資材価格上昇や職人不足に伴う原価上昇に加えて、商品競争力の強化、BESSの営業スタイル再徹底、拠点の拡充など、中期成長に向けた戦略費の集中投下で減益見込みとしている。なお第1四半期は、計画していた戦略費の投下が遅れたため利益が想定を上回ったが、第2四半期(7月~9月)以降に戦略費を投下するとしている。   中期経営計画では、目標数値として17年3月期の契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%を掲げ、重点戦略としてBESSブランドの深耕、営業拠点と営業員の拡充、展示場50拠点展開などを推進している。自然派志向の高まりも追い風として全国BESS展示場への新規来場者数は増加基調であり、消費増税の影響で一時的な反動があっても、ブランド知名度深耕効果、新規拠点開設効果、新モデル投入効果、高付加価値化効果などで中期的に収益拡大が期待される。   株価の動きを見ると、5月安値930円から6月26日1119円まで切り返したが、その後はやや小動きとなり、1000円~1100円近辺でモミ合う展開だ。7月31日発表の第1四半期業績に対する反応も限定的だった。消費増税の影響を織り込んだ水準だろう。そしてモミ合い煮詰まり感を強めている。   8月19日の終値1070円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円53銭で算出)は25~26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は3.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS921円87銭で算出)は1.2倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、26週移動平均線突破の動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア<7837>(JQS)の株価は、5月安値930円から6月26日1119円まで切り返したが、その後はやや小動きとなり、1000円~1100円近辺でモミ合う展開だ。
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2014-08-20 09:15