任天堂が「iPad」向けゲームに参入か 「苦渋の選択に違いない」=中国メディア

米アップル社のタブレット端末「iPad」でポケモンのトレーディングカードゲームがリリースされるとの一部報道について、中国広播網は19日、「任天堂がこれまで築いてきたクローズドなエコシステム(経済圏)が試練に直面することになる」と報じた。
記事によると、任天堂はスーパーマリオシリーズをはじめとするソフトや、ニンテンドーDSやwiiといったゲーム機(ハード)を通じて、クローズドなエコシステムを構築していたとする一方、インターネットとスマートフォンの普及などを契機に近年は3年連続で赤字を計上していたと紹介した。
続けて、現在はスマホ向けゲームが全盛の時代であるとし、「任天堂やソニー、マイクロソフトといったゲーム機(ハード)とソフトを販売していたメーカーは、スマホ向けゲームの勢いに圧力を感じているに違いない」と主張した。
記事は、iPad向けにポケモンのトレーディングカードゲームがリリースされるとの報道について、中国国内における分析を紹介。ゲーム関係者の声として、「ポケモンはこれまでにPC向けのゲームをリリースしているが、任天堂のハード以外での展開は極めて稀であり、iPad向けのリリースも“苦渋の選択”に違いない」と伝えた。
また、IT業界のアナリストの分析として、「大きな魚は大きな池にしか住まない」とし、「スマートフォン向けゲームこそ現代の大海だ」と指摘。2014年の世界でのスマートフォン出荷台数は12億台を超えると伝え、独自のソフトを独自のハードのみで展開し、クローズドなエコシステムで利益をあげる時代は終わったと見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)gary718/123RF.COM)
米アップル社のタブレット端末「iPad」でポケモンのトレーディングカードゲームがリリースされるとの報道について、中国広播網は19日、「任天堂がこれまで築いてきたクローズドなエコシステム(経済圏)が試練に直面することになる」と報じた。(イメージ写真提供:(C)gary718/123RF.COM)
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2014-08-20 09:30