日本商業開発は反落も株式分割権利付きの名証2部2銘柄は高安マチマチ

  日本商業開発 <3252> (名2)は、50円安の3990円と4営業日ぶりに反落している。同社株は、今年8月31日を基準日に株式分割を実施する予定で、この権利付き最終日8月26日を前に8月18日には年初来高値4180円まで買い進まれており、目先の利益を確定する売り物が先行している。同じ名証2部株では、ジーフット <2686> (名2)も、31日を基準日に株式分割(1対2)を予定しており、同じく権利付き最終日を前に1円高の2356円と続伸したあと、前日終値を挟んでもみ合っており、高安マチマチとなっている。ただ名証株は、相場全般の波乱期にはその好財務体質や業績の安定推移などから株価が逆行高する特性があり、両社株の株式分割の権利取りは再考余地を示唆している。 ■「JINUSHIビジネス」が好調で今3月期業績を早くも上方修正   日本商業開発の株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることにより同社株の流動性を向上させ、投資家層の拡大を図ることを目的に1株を3株に分割する。同社株は、業績も好調に推移しており、今3月期業績は、早くも第1四半期(1Q)決算発表時の今年8月11日に上方修正した。3月通期業績は、期初予想より売り上げを20億円、経常利益を9億9000万円、純利益を6億3000万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億7000万円(前期比2.20倍)と大きく続伸し、連続の過去最高を更新する。土地(底地)のみを組み入れる不動産私募ファンド「JINUSHIファンド」を新たに組成し、その「JINUSHIビジネス」の関連事業が大きく伸びていることが要因となっている。   株式分割に伴い今期配当も、年間27円と期初予想の45円から引き下げるが、株式分割を勘案すると、前期の年間35円に対して実質46円の増配となる。 ■PERは12倍台となお割安で株式権利取り妙味を示唆   株価は、前期業績の上方修正、期末配当の増配で2700円高値をつけ、その後の2000円台出没から今期業績の大幅続伸予想、「JINUSHIファンド」の新規組成と好材料が続いて下値を切上げ、今期業績の上方修正と株式分割を好感してストップ高するなど年初来高値まで上値を伸ばした。PERは12倍台となお割安であり、権利付き最終日を1週間後に控え権利取り妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本商業開発<3252>(名2)は、50円安の3990円と4営業日ぶりに反落している。同社株は、今年8月31日を基準日に株式分割を実施する予定で・・・。
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2014-08-20 10:45