Nフィールドは業績上方修正と業務提携が続く独自ビジネスモデルを見直して反発
N・フィールド <6077> (東マ)は、50円安と続落して始まったあと、25円高の4445円と切り返し反発している。8月20日につけた株式分割権利落ち後高値4720円を意識する動きを強めている。今年8月7日に今12月期通期業績を上方修正し連続の過去最高純利益を伸ばしたのに続き、8月14日にはワイヤレスゲート(ワイヤレスG) <9419> (東マ)との業務提携を発表、同社の独自のビジネスモデルを見直して成長可能性への期待を高めて買い再燃となっている。
■看護拠点の新規開設が期初予想を上回り看護師採用も増加
同社は、介護保険制度や医療保険制度に基づき訪問看護事業を主力事業としているが、同事業は、高齢者や障害者向けに展開している訪問介護事業とは異なり、対象となる患者は、肉体的・精神的な疾患を抱える在宅医療者であり、看護に当たる従事者も、正看護師、准看護師、保険師などの有資格者であり、ケアの内容も主治医に指示に基づく「医療行為」を基本に利用者の健康・生活状態全般に及び、早期の社会復帰を促すことを目的としている。
日本の精神科領域の患者数は、320万人以上にのぼり、精神科病床数も約34万床となっており、所管の厚生労働省は、精神科病床数を削減する目標を立てて各種施策を進めており、同社は、地域と連携しながら退院後の患者が自立した生活を送れるようにサポートしている。
今12月通期業績は、今期第2四半期累計業績に続き上方修正されたもので、今期に新規開設を予定していた拠点数が、当初の25拠点から29拠点に拡大し、看護師の採用も、同じく約25名増加、拠点開設費用や人件費増はあるものの、訪問効率の向上が上回ったことが要因となった。期初予想より売り上げを2億2300万円、経常利益を9900万円、純利益を6200万円それぞれ引き上げ、純利益は、2億1400万円(前期比13.2%増)と前期の過去最高を連続更新する。
一方、ワイヤレスGとの業務提携は、同社の訪問看護事業とワイヤレスGの無線LANサービス、WiMAXなどの無線通信関連分野のノウハウを融合させてさらに付加価値の高いサービスの提供を実現することを目的としており、看護や介護現場での事務負担を軽減できるソリューションの開発なども企画している。
■分割落ち後安値から6割高しなお権利落ち埋めを目指す
株価は、昨年8月に公開価格1500円で新規株式公開され、3100円で初値をつけ、前期業績の上方修正などで上場来高値2万2620円まで大化けを演じ、1万6300万円まで調整したが、株式分割(1対5)を歓迎して2万220円の戻り高値をつけ株式分割の権利を落とした。権利落ち後は、2Q累計業績の上方修正で4000円台に乗せたが、新株式発行(発行価格3007円)・株式売出しが響き2885円まで下ぶれ、12月通期業績の上方修正、業務提携と好材料が続いて分割落ち後高値追い、6割高となっている。一段の権利落ち埋めが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
N・フィールド<6077>(東マ)は、50円安と続落して始まったあと、25円高の4445円と切り返し反発している。8月20日につけた株式分割権利落ち後高値4720円を意識する動きを強めている。
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2014-08-21 09:45