共成レンテムは1Q連続赤字業績を織り込み大規模災害の復旧特需思惑を強めて続伸
共成レンテム <9680> (東2)は、24円高の1333円と続伸している。7月28日に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、連続赤字で着地したことを嫌って100円安したが、織り込み済みとしてこのところ局地的豪雨により広島市で大規模土砂災害が発生するなど中国地方・九州地方・四国地方などでの大規模災害向けに復旧・復興工事向けの特需思惑を強め下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。同じ建機レンタル株大手のカナモト <9678> 、西尾レントオール <9699> が、8月19日、18日にいずれも年初来高値を更新したこととの比較感を強め、割り負け訂正期待も高めている。
■建機レンタル需要が災害復旧・復興工事向けなどに好調に推移
1Q業績は、売り上げが前年同期より7.3%増と続伸し、経常利益が2億7400万円の赤字(前年同期比は3億6700万円の赤字)、純利益が1億9500万円の赤字(同2億4300万円の赤字)と連続赤字となったが、赤字幅は前年同期より縮めた。同社は、会計特性上、建機レンタル事業の売り上げが全体の約9割を占め、需要が、7~12月に集中、1Qの売り上げが低くなる傾向がある。それでも、主力ユーザーの建設業界では、東北圏で技能労働者不足や建設資材価格の高騰などから入札不調、復旧復興関連が遅延する一方、関東圏では2020年の東京オリンピック開催に向けた関連工事、北海道圏での景気対策の公共工事の早期発注による工事量増加などが順調に推移、同社も、レンタル資産の早期発注による購入を積極的に進め、顧客ニーズに迅速・的確に対応し赤字幅を縮めた。
今期第2四半期累計・通期業績は期初予想に変更はなく、通期業績は、売り上げ236億円(前期比4.4%増)、経常利益23億円(同1.8%増)、純利益13億円(同14.7%増)を予想、純利益は、連続して過去最高を更新する。
■PER7倍台、PBR0.8倍と先行2社に比べ3分の1の評価
株価は、年初来安値951円から前期業績の上方修正で1100円台に底上げし、今期業績の続伸予想では1007円と再度、下値を確認、同業他社のカナモトや西尾レントが業績を上方修正して高値追いとなったことにツレ高して年初来高値1415円まで買い進まれた。1Q決算発表では、業績を上方修正したカナモトや西尾レントと同様の業績期待を高めたが、1Qの連続赤字で空振りとなって100円安、この下落幅をリカバリーしてきた。PERは7倍台、PBRは0.8倍とカナモト、西尾レントの3分の1以下の評価と割安で、値ごろ的にも3分の1~4分の1水準にあり、高値奪回から一段の上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
共成レンテム<9680>(東2)は、24円高の1333円と続伸している。7月28日に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、連続赤字で着地したことを嫌って100円安したが・・・。
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2014-08-21 11:00