OBARA GROUPは第3四半期発表で急落したが、今期業績は再増額濃厚で押し目買い好機

  溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP <6877> の株価は、7月30日の4770円まで上伸したが、8月4日の第3四半期累計(10月~6月)業績発表で急落し、8月12日の3690円まで調整した。業績発表で材料出尽くしとなったか、あるいは通期(14年9月期)見通し据え置きが嫌気された可能性があるだろう。ただし足元では売り一巡感を強めている。通期業績見通しは再増額が濃厚であり、目先的な売りで急落した足元の局面は押し目買いの好機だろう。   自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする平面研磨装置関連事業を展開している。   8月4日に発表した今期(14年9月期)第3四半期累計(10月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比32.1%増の366億44百万円、営業利益が同57.3%増の72億97百万円、経常利益が同33.7%増の75億78百万円、純利益が同30.3%増の48億85百万円だった。国内外で自動車関連業界の設備投資・生産活動が高水準に推移し、エレクトロニクス関連業界の設備投資・生産活動も回復傾向を強めたことを背景に、大幅増収増益だった。   セグメント別(内部取引・全社費用等調整前)に見ると、溶接機器関連事業は売上高が同38.4%増の258億98百万円、営業利益が同66.3%増の58億52百万円だった。平面研磨装置関連事業は売上高が同19.1%増の107億64百万円、営業利益が同30.7%増の17億78百万円だった。   通期の連結業績見通しは前回予想(3月27日に増額修正)を据え置いて、売上高が前期比15.3%増の445億円、営業利益が同23.4%増の77億50百万円、経常利益が同11.0%増の81億50百万円、そして純利益が同12.1%増の51億50百万円としている。配当予想は前期から記念配当10円を落として年間40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。   想定為替レートは1米ドル=102円で、セグメント別の売上高の計画は、溶接機器関連事業が同20.5%増の315億円、平面研磨装置関連事業が同4.3%増の130億円としている。通期の会社見通しを据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が82.4%、営業利益が94.2%、経常利益が93.0%、純利益が94.9%と高水準であり、通期業績は再増額が濃厚だろう。   株価の動きを見ると、13年5月高値3465円突破後は上値追いの展開となり、7月30日には4770円まで上伸した。しかし8月4日の第3四半期累計業績発表を受けて、8月5日に前日比550円安と急落し、8月12日には3690円まで調整した。業績発表で材料出尽くしとなったか、あるいは通期見通し据え置きが嫌気された可能性があるだろう。ただし足元では3800円近辺まで戻して売り一巡感を強めている。   8月21日の終値3800円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS265円12銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.4倍近辺である。   日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。今期業績見通しは再増額が濃厚であり、目先的な売りで急落した足元の局面は押し目買いの好機だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、7月30日の4770円まで上伸したが、8月4日の第3四半期累計(10月~6月)業績発表で急落し、8月12日の3690円まで調整した。
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2014-08-22 09:15