GMO-APは続落も窓埋めの最終場面で自社DMP開始を先取り業績期待が底流
GMOアドパートナーズ(GMO-AP) <4784> (JQS)は、2円安の593円と小幅続落して始まっている。同社株は、同社のスマートフォン向けアドネットワークをグーグルの広告配信ツールに正式対応させるなどの積極策が相次いで、今年6月に2日連続してストップ高する急騰を演じ、このとき開けた窓埋めを続け、目先の利益を確定する売り物が優勢となっている。ただ今年8月1日に発表した今12月期第2四半期(2Q)累計業績の続伸着地や、今年10月から本格開始する自社プライベートDMPなどを先取りし業績評価を高めて下げ過ぎ訂正期待の買い物も交錯、三角保ち合に煮詰まり感を強めている。
■PB商品の売上構成比、粗利構成比がアップして人件費増を吸収
同社の業績は、前期に子会社化した2社や今期期初に連結化した2社などの積極的なM&A効果や自社(PB)商品の販売比率向上などから高成長が続いている。今期2Q累計業績も、売り上げが、117億2600万円(前年同期比25.7%増)と2ケタの続伸となり、営業利益も4億600万円(同1.1%増)と続伸し、経常利益は、のれん増加などで3億8700万円(同3.3%減)と減益転換したが、純利益は、1億8400万円(同11.8%増)と大きく増益転換した。人件費が、前年同期より7億3400万円の負担増となったが、PB商品の売上高構成比が26.9%、粗利構成比が67.6%に高まり、メディアコンテンツ事業、ソリューション事業の営業利益の拡大でカバーして続伸業績につながった。
12月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ230億円(前期比21.5%増)、営業利益10億円(同51.6%増)、経常利益10億円(同52.9%増)、純利益4億円(同2.22倍)と見込んでいる。今年6月に日本で初めて運用を開始したツイッターを利用した広告運用ツールや10月にGMOプライベートDMP」を本格開始、広告主のビッグデータを活用した効率的なマーケティング施策を効率的に支援するDMPなどの動向次第では期末にかけての業績上ぶれ期待も高まってくる。
■分割権利落ち後に7割高し3分の2押し水準から一段の戻りに挑戦
株価は、昨年11月末で実施した株式分割(1対200)の権利落ち後安値471円から2日連続のストップ高を交えて792円まで7割高し、この上昇幅の3分の2押し水準でもみ合っている。25日移動平均線からはなお5%弱のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、今年6月の急騰再現思惑を強めて三角保ち合いを上放れ、一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
MOアドパートナーズ<4784>(JQS)は、2円安の593円と小幅続落して始まっている。同社株は、同社のスマートフォン向けアドネットワークをグーグルの広告配信ツールに正式対応させるなどの積極策が相次いで・・・。
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2014-08-22 10:15