横田製は高値肉薄、1Q赤字縮小に局地的豪雨の大災害復旧の特需思惑がオン
横田製作所 <6248> (JQS)は、99円高の1173と急続伸し、前日21日ザラ場につけた年初来高値1174円にあと1円と肉薄している。8月8日に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算の赤字が縮小して着地したうえに、広島市で発生した大規模土砂災害などこのところ頻発している中国地方、九州地方、四国地方などでの局地的豪雨による被害の復旧・復興工事向けに同社の水中ポンプの特需発生思惑も高まり割安修正買いが増勢となっている。
■今3月期通期純利益は過去最高目前予想と急回復予想
同社は、水を中心とした流体に関するさまざまな問題を自社独自の技術・ノウハウで解決する「水ソリューション企業」を標榜し、自吸渦巻ポンプなどの水中ポンプやバルブなどを開発から製造・販売まで一貫して手掛け、製造技術者が営業を兼務する「セールスエンジニア制」を採用する技術特化企業である。需要先は、浄水・下水処理場、海底トンネル、農業灌漑などの国土交通省・農林水産省向けが15%、電力・ガス向けが24%、機械・電子産業向けが18%、水族館などのその他民間向けが29%を占め、このところ西日本に頻発している豪雨被害での復旧・復興特需の発生思惑につながっている。
今期1Q業績は、売り上げが前年同期より14.8%減と減少したが、経常赤字は同じく3100万円から500万円、純益赤字も2300万円から100万円に縮小、受注生産で官公需向け比率が高いことから1Qは赤字決算となる会計特性があるものの、その赤字幅を縮小し、期初予想を据え置いた3月通期業績の増益決算を見直すキッカケとなった。
3月通期業績は、売り上げ16億5000万円(前期比6.9%増)、経常利益2億5000万円(同20.8%増)、純利益1億6000万円(同30.7%増)と増収増益転換し、純利益は、2013年3月期の過去最高(1億7000万円)に接近する。
■公開価格直前で2番底を形成し昨年9月の戻り高値を目指す
株価は、昨年6月に公開価格720円で新規株式公開され、1702円で初値をつけ上場来高値2573円まで買い上げられたが、IPO人気の一巡で801円安値まで突っ込み、昨年9月にはいったん1450円と戻したものの、前期業績の下方修正などが響いて上場来安値800円まで売られ、公開価格直前で2番底を形成して出直ってきている。PERは13倍台となお割安であり、年初来高値奪回から昨年9月の戻り高値を目指し一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
横田製作所<6248>(JQS)は、99円高の1173と急続伸し、前日21日ザラ場につけた年初来高値1174円にあと1円と肉薄している。
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2014-08-22 10:45