TDKは各部門の好調で今期は増額修正が有力に
TDK <6762> は第1四半期の業績が好調に推移している。第2四半期以降についても、順調な展開が想定され、通期業績に対する期待感が強まっていくことが予想され、株価もダッシュの時を迎えつつある。
第1四半期の業績は、二次電池の不振があったものの、円安や受動部品が牽引役となり、販売価格の下落がは、構造改革効果、工場操業度の上昇などが寄与し、営業利益は前年同期比2.1倍の96億円と大幅増を達成した。
足元の部品需要は回復傾向が続いている。主なセグメント別にみると、受動部品(入力された電気エネルギーを一定の出力に変換する電子部品、コンデンサなど)の売上高は直近の今期第1四半期まで、7四半期連続で前年同期比プラスを記録している。
スマートフォン・タブレット端末向け部品は北米大手メーカーの生産調整が響き、2014年3月期の第3四半期に前四半期比でマイナスと転換となったが、その後の需要は再び増加、足元も拡大が続いているようだ
磁気応用製品はPC需要の回復があったものの、薄型テレビなどデジタル家電向けが鈍く軟調に推移した。HDDヘッドは高密度化が進むなか、他社に対する優位性を維持していることや、クラウドコンピューティングの普及に伴いデータセンター向けのHDD需要も拡大しており、磁気応用製品の販売は緩やかな回復を見込んでいる
こうした各セグメントの好調により、今期の営業利益は会社側見通しの570億円を上回り600億円(前期366億円)に増額修正の可能性が強くなってきた。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
TDK<6762>(東1)は第1四半期の業績が好調に推移している。第2四半期以降についても、順調な展開が想定され、通期業績に対する期待感が強まっていくことが予想され、株価もダッシュの時を迎えつつある。
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2014-08-22 11:30