韓国の製造業 頭痛のタネは「中国」か=中国メディア

 中国メディアの環球網は21日、韓国メディアの中央日報が20日に「中国の追撃に道失う韓国製造業」と報じたことについて、中国人学者の崔志鷹氏の発言として、「中国製造業の技術向上に韓国が焦りを感じていることを示すものだ」と論じた。  中央日報によれば、ナイロン原料を主力製品とする韓国の「Carpro」は輸出が売上高の80%を占め、2012年の同社の対中輸出量は2万9600トンだったが、中国がナイロン原料を自国内で生産するようになってから対中輸出量が激減、13年には32トンになってしまったという。  また環球網は、韓国の京郷新聞が「偽物といった劣悪な中国製品が世界の製造業を悩ませている」と報じたことを紹介、中国のスマートフォンはサムスンやアップルの「パクリである」と批判したと伝えた。  こうした中国製造業に対する韓国国内からの不満や批判について、環球網は「韓国企業が不振に陥っている理由を“中国が韓国製品を買わなくなったため”として、中国に責任を押し付けようとするのは理解し難い」と論じた。  さらに環球網は、韓国国内にも現在の製造業をめぐる環境の変化を正しく認識しているメディアがあるとし、韓国紙・ソウル経済が「サムスンの業績が落ち込んでいるのは中国企業の躍進が理由であり、中韓の技術力の差がなくなりつつある今、韓国企業は中国企業との競争に打ち勝たなければ生き残れない時代になった」と報じたことを紹介した。  さらに環球網は、崔志鷹氏の発言を引用し、韓国の製造業がすぐに中国に取って代わられるとは言えず、韓国のすべての製造業が不振に陥るわけではないとしたほか、「韓国にはサービス業や文化産業といった製造業以外の強みもあるではないか」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は20日、韓国の中央日報が「中国の追撃に道失う韓国製造業」と報じたことについて、中国人学者の崔志鷹氏の発言として、「中国製造業の技術向上に韓国が焦りを感じていることを示すものだ」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-08-22 18:45