ブイキューブは続落も連続最高純益更新、M&A再評価で下げ過ぎ訂正余地
ブイキューブ <3681> (東マ)は、45円安の3675円と続落して始まっている。8月13日に発表した今12月期第2四半期(2Q)累計業績の売り上げが、今年3月の上方修正通りに着地したことから、目先材料出尽くしとして利益確定売りが続いている。ただ、この75日移動平均線水準での三角保ち合い場面では、3月通期純利益の連続過去最高更新を見直して下げ過ぎ訂正期待の下値買いも交錯しており、今年8月18日にパイオニア <6773> から株式を取得して子会社化したパイオニアVCと共同で国内4番目の営業拠点として名古屋営業所を開設、業務を開始したことも支援材料視されている。
■クラウド型のネット会議が好調に推移し子会社の業績も上乗せ
同社の今期業績は、今年3月にパイオニアの子会社で電子黒板では国内トップに位置するパイオニアVCの株式を5億700万円での取得を発表し、5月に子会社化を完了したことで、売り上げを上方修正した。2Q売り上げは、ほぼこの上方修正通りに前年同期比54.9%増と伸ばし、営業利益も期初予想通りに同3.34倍となった。パイオニアVCの業績上乗せに加えてネット会議システム「V-CUBE」のクライド型のサービスが、同31.7%増と好調に推移したことが要因となった。経常利益、純利益は、円高進行による為替差損や自己新株予約評価損、パイオニアVCの本社移転費用などが重なってやや下ぶれたが、前年同期比較では、経常利益は、99.5%増と伸び、純利益は20.8%減となった。
12月通期業績は3月の上方修正に変更はなく、売り上げ47億500万円(前期比86.3%増)、営業利益5億2700万円(同90.6%増)、経常利益5億3400万円(同2.03倍)、純利益3億2200万円(同40.1%増)と予想、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。
■75日線水準で値動きが小幅化し三角保ち合いに煮詰まり感
株価は、昨年12月に公開価格3300円で新規株式公開(IPO)され、5010円で初値をつけ2日連続のストップ高を交えて上場来高値8840円まで買い進まれたあと、IPO人気の一巡で3735円と調整し、パイオニアVCの株式取得で4955円と3割高した。この後、上場来安値2235円まで再調整したが、下げ過ぎ訂正で4530円と底上げ、75日移動平均線水準で値動きが小幅化しての三角保ち合いに煮詰まり感を強めていた。25日移動平均線からも5%超のマイナスかい離となお下げ過ぎを示唆しており、目先売り一巡後の上放れ展開が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ブイキューブ<3681>(東マ)は、45円安の3675円と続落して始まっている。8月13日に発表した今12月期第2四半期(2Q)累計業績の売り上げが・・・。
economic
2014-08-25 10:00