「中国がくしゃみをすれば、韓国が風邪をひく」 韓国メディアが憂慮示す「高鉄外交」=中国メディア

 中国メディア・中国日報は25日、韓国メディア・中央日報が発表した評論記事で、中国による「高速鉄道外交」が韓国の政治や経済に深く影響することへの憂慮を示したと報じた。  中央日報は「中国の高速鉄道が猛烈に発展しているのは国の後ろ盾があり、海外プロジェクトにも政府から資金援助が出されるからだと」とし、「高速鉄道外交」の本質は経済力だと論じた。  そして、この外交スタイルが、明の時代に鄭和が征服した国に対して皇帝の恩賜品を送る一方で、これらの国から現地の特産物を持って帰るという「鄭和式外交戦略」だとする声が中国メディアから出たことを紹介した。  そのうえで、周辺国は中国による「高速鉄道外交」という「魅力的な攻勢」にはまってしまったら「経済的な属国になってしまい、最終的には政治的な従属関係にまで発展するのではないかと心配している」と評論。その例として、ミャンマーが「中国による経済への浸透が危険レベルに達することを心配」したことで昆明から同国西部海岸につながる鉄道プロジェクトを中断したことを挙げた。  さらに、「これは韓国の問題でもある」とし、習近平国家主席が先月訪韓した際にアジアインフラ投資銀行への参加、中韓FTAの年内合意、韓国での人民元金融センター設置などの話が持ち上がったことについて、一部の専門家から「韓国を自らの経済秩序に引き込もうとする、中国による強烈な企図を帯びている」と分析したことを紹介。「経済上で世界秩序を再構築しようとする『高速鉄道外交』が韓国の政治経済に浸透し始めているのだ」と論じた。  中央日報の評論は最後に、韓国の輸出のうち対中輸出が25%を占める状況であることを挙げ、「中国がくしゃみをすれば、韓国が風邪をひく。これが、『高速鉄道外交』の性質をしっかりつかんだうえで対応しなければならない理由なのだ」と締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディア・中国日報は25日、韓国メディア・中央日報が先日発表した評論記事で、中国による「高速鉄道外交」が韓国の政治や経済に深く影響することへの憂慮を示したと報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-08-26 13:15