イワキは2Q業績上方修正・創業記念増配を見直し割安株買いが再燃し反発

  イワキ <8095> は、1円高の225円と小幅ながら反発して始まり、7月8日につけた年初来高値264円を視野に捉えている。今年7月7日に今11月期第2四半期(2Q)累計業績を上方修正し、その2Q累計業績を開示した7月10日には、今度は創業100周年の記念増配を発表、相次ぐ好材料を見直して値ごろ妙味があるとして割安株買いが再燃している。きょう27日付けの大手経済紙で、来年度予算の医療費抑制のために、後発医薬品の使用促進がさらに盛り込まれると報道されたことも支援材料視されている。 ■後発医薬品、後発医薬品原料が大幅に伸長し上方修正   2Q累計業績は、政府の後発医薬品使用促進策を背景に同社の医薬品事業の後発医薬品が、主力の外皮用剤を中心に大幅に伸長し、医薬品・香粧品原料事業でも、後発医薬品原料の新規採用や、合成抗菌剤原料、血管拡張剤原料なども大きく伸びたことが要因となった。売り上げは、期初予想より7億3600万円引き上げて267億3600万円(前年同期比4.1%増)と続伸し、経常利益は、同じく1億5100万円アップさせて5億8100万円(同4.2%増)と期初の減益転換予想が連続増益となり、純利益も、6800万円引き上げて3億1800万円(同7.0%減)と減益転換率を縮小させる。   11月通期業績は、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減、為替動向による輸入原材料価格変動懸念などの不透明要素があるとして期初予想を据え置き、売り上げ530億円(前期比1.0%増)、経常利益11億円(同4.7%減)、純利益6億5000万円(同13.9%減)の連続減益と慎重に見込んでいる。   創業100周年記念配当は、2Qに中間配当を1.5円を上乗せして4.5円として、年間配当を7.5円(前期実績6円)に増配する。 ■PER11倍台、PBR0.4倍の割安修正で5年ぶり高値も視野   株価は、今期業績の連続減益予想が響いて年初来安値175円と下ぶれたが、今期第1四半期のV字回復予想で200円台を奪回、2Q累計業績の上方修正で年初来高値まで上値を伸ばし、年初来上昇幅の半値押し水準で中段固めを続けている。PERは11倍台、PBRは0.4倍、配当利回りは3.33%と割安であり、高値抜けから2009年8月高値355円を5年ぶりに目指す上値追いが有力視される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
イワキ<8095>(東1)は、1円高の225円と小幅ながら反発して始まり、7月8日につけた年初来高値264円を視野に捉えている。
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2014-08-27 10:00