アゼアスはエボラ出血熱関連思惑で1Q決算への業績期待を高めて急続伸

  アゼアス <3161> (東2)は、10円高の476円と急続伸している。同社株は、9月7日に今4月期第1四半期(1Q)決算の発表を予定しており、西アフリカを中心に大流行しているエボラ出血熱に関連して同社主力商品の防護服の需要拡大思惑から業績期待を高めて割り負け訂正買いが増勢となっている。今年2月に丸正(群馬県太田市)を子会社化したことや、7月に熱中症対策の使い切り空調服を発売したことも、業績上ぶれ期待をフォローしている。 ■前期伸び悩み業績からM&A効果などで今期は大幅続伸を予想   同社は、米国のデュポン社製のタイベック素材を使用した防護服を製造・販売し、粉じん、化学物質、ウイルス、汚れなどがある厳しい作業現場、研究機関、医療現場などでのリスクを低減するソリューションを提供しており、エボラ出血熱でも、医療従事者が感染患者への接触で感染するケースが増えており、日本国内まで感染が拡大する最悪ケースを想定して関連需要発生思惑につながっている。   一方、同社の業績は、前4月期業績が、原子力発電所向けの防護服の販売が伸び悩んだことから業績下方修正が続いた。今期業績は、アパレル資材事業を展開する丸正の業績上乗せと相乗効果などにより大幅続伸、4月通期業績は、売り上げ104億8300万円(前期比16.7%増)、経常利益1億4700万円(同21.4%増)、純利益1億400万円(同33.6%増)と見込んでいる。黒字転換して着地した前年同期の前期1Q業績に対して、今期1Q業績がどのような着地となるか注目される。 ■エボラ出血熱大流行で連続ストップ高し半値押し水準から再騰を窺う   株価は、前期通期業績の下方修正で年初来安値にあと5円と迫る355円と下ぶれたが、悪材料織り込み済みとして下値抵抗力を発揮して底固めを続け、エボラ出血熱の大流行とともに2日連続のストップ高を交えて年初来高値549円まで急伸し、この半値押し水準で中段もみ合いを続けてきた。PER評価では27倍台と割高となるが、PBRは0.5倍と割り負けており、一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アゼアス<3161>(東2)は、10円高の476円と急続伸している。同社株は、9月7日に今4月期第1四半期(1Q)決算の発表を予定しており・・・。
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2014-08-27 10:15