インドの高速鉄道構想 日中で受注競争 「新幹線が有利」とインド紙=中国メディア

中国メディアの参考消息は27日、インド紙ザ・タイムズ・オブ・インディアの報道として、日本と中国がインドの高速鉄道をめぐって競争を繰り広げていると伝えた。
記事は、日本が現在、新幹線でインド西部アフマダーバードとインド最大の都市ムンバイを結ぶ路線の実現性について調査を行っていることを紹介、調査結果はインドのモディ首相が訪日した際に報告されると伝えた。また、安倍晋三首相はモディ首相に新幹線導入に向けてのトップセールスを行うとの予測があることを伝えた。
続けて、高速鉄道の総延長距離で世界一の中国も「価格優位」を武器に高速鉄道のインドへの売り込みを急いでいると紹介、一方で新幹線の強みは品質の高さに裏付けられる安全性の高さだと指摘した。
インドへの高速鉄道導入をめぐる日中の争いについて、記事はザ・タイムズ・オブ・インディアが「内情を知る関係者」の発言として、「現時点では新幹線が有利な立場」と伝え、その背景として「新幹線が半世紀以上にわたって乗客の人身事故を起こしていない安全性」と「中国高速鉄道の2011年の衝突事故」の存在を挙げた。
また同関係者は、日本の鉄道各社が集まって「国際高速鉄道協会」を立ち上げたことを評価したうえで、日本はインドでの受注を目指し、直接投資の実行といった魅力的な条件の付与も行う可能性があると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Nopasorn Kowathanakul/123RF.COM)
中国メディアの参考消息は27日、インド紙ザ・タイムズ・オブ・インディアの報道として、日本と中国がインドの高速鉄道をめぐって競争を繰り広げていると伝えた。(イメージ写真提供:(C)Nopasorn Kowathanakul/123RF.COM)
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2014-08-27 11:45