古河機械金属の7ヶ月ぶり高値更新につくところ、リニア工事で実力発揮へ
古河機械金属 <5715> は、234円と年初来高値を更新している。これまでの高値は1月20日の226円。
東海旅客鉄道がリニア中央新幹線建設工事の実施計画を26日午後にも太田国土交通省大臣に申請する方針を固めたと伝わっており、同社が国内で圧倒的なシェアを誇るトンネルドリルジャンボやトンネルワークステーションなどトンネル工事用機械を手がけていることが見直されている。5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現しており注目したい。
同社は、産業機械事業、開発事業(ロックドリル)事業、ユニック事業、金属事業、電子材料事業、化成品事業、不動産事業などを行っている。足元の業績は、今3月期第1四半期売上高387億9300万円(前年同期比7.2%増)、営業利益13億2400万円(同41.0%増)、経常利益12億4300万円(同27.8%増)、純利益10億1900万円(同53.2%増)に着地。産業機械部門で、震災被災地における高台移転工事をはじめ、橋梁、一般産業機械で売上が伸長。開発機械部門では、国内外で堅調に推移。ユニック部門で、ユニッククレーンやユニックキャリアの売上が伸びている。
通期業績予想は、売上高1635億円(前期比0.3%増)、営業利益80億円(同16.2%増)、経常利益67億円(同8.9%増)、純利益42億円(同5.6%増)と増収増益を見込む。年間配当は期末一括3円を予定している。
株価は、1月20日につけた年初来の高値226円から3月20日に年初来の安値168円まで調整。4月15日安値171円と売り直されて下値確認から大きく出直ってきた。
トンネル工事が多いとされるリニア中央新幹線工事において同社のトンネル工事用機械は売上の増加が見込まれるほか、同社が維持・管理する「足尾銅山の本山製錬所跡」(栃木県日光市)が世界遺産登録を目指すことも思惑材料として浮上しており、市場の関心を集めると期待される。226円抜けから上昇基調を強めるか注目されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
古河機械金属<5715>(東1)は、234円と年初来高値を更新している。これまでの高値は1月20日の226円。
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2014-08-27 12:30