「高鉄外交」 中国の新たな外交手法に高速鉄道=韓国

 中国メディアの中国日報網は26日、韓国の中央日報が「かつて卓球やパンダを外交に利用していたように、現在の中国は高速鉄道を外交に活用している」と報じたことを紹介し、韓国メディアが「中国の政治的従属に陥ることを案じている」と伝えた。  記事は、卓球やパンダを活用した中国の外交が「ピンポン外交」や「パンダ外交」と呼ばれたことを紹介する一方、中国の高速鉄道を活用した外交を指す言葉として、韓国では「高速鉄道外交(高鉄外交)」なる新語が登場したことを紹介した。  7月にブラジルを訪問した習近平国家主席が「中国が費用の一部と技術を提供する」としたうえで、ブラジル東部とペルー西部を結ぶ大陸横断鉄道の建設を提案したことを挙げ、中国国内で「米国が掌握しているパナマ運河を通る必要がなくなる」と称賛する報道が相次いだことを伝えた。  さらに記事は、中央日報が「中国高速鉄道の海外展開が順調である背景には、国家の後ろ盾がある」と伝えたことを紹介、一方で中国の「高速鉄道外交」の本質は経済にあると指摘し、「中国への経済的な依存が高まるに連れ、政治的な従属関係に陥る可能性がある」と警戒感を示したことを伝えた。  韓国ではすでにアジア・インフラ投資銀行への参与や中韓FTAの妥結、人民元取引の金融センター設立など、中国との経済的結びつきを強化している。これに対して中央日報が「中国の経済を背景とした外交が韓国の政治や経済に浸透しつつある」と案じていることを紹介した。(編集担当:村山健二)
中国メディアの中国日報網は26日、韓国の中央日報が「かつて卓球やパンダを外交に利用していたように、現在の中国は高速鉄道を外交に活用している」と報じたことを紹介し、韓国メディアが「中国の政治的従属に陥ることを案じている」と伝えた。
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2014-08-27 16:30