パシフィックネットは8月直近安値から反発し調整一巡、動意のタイミング
中古パソコン・モバイル機器などのリユース事業を展開するパシフィックネット <3021> (東マ)の株価は、7月9日の戻り高値868円から反落して水準を切り下げた。8月1日に一旦は777円まで急反発する場面があったが、全般地合い悪化も影響して8月8日の510円まで調整した。ただし足元では600円近辺まで反発して短期調整一巡感を強めている。今期(15年5月期)好業績見通しを評価して動意のタイミングだろう。
パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど中古情報機器の引取回収・販売事業を主力として、レンタル事業も展開している。13年10月に旗艦店としてオープンした「PC-NETアキバ本店」など全国主要都市に9店舗を展開し、主要仕入先のリース・レンタル会社や一般企業からの引取回収を強化するとともに、業務プロセス効率化などで収益力を高めている。
また新サービスとして14年8月には、レカム <3323> およびリステックとの3社協業での中小企業向けサーバー機器レンタルサービスを開始し、法人向け格安スマートフォンのサービスも開始した。
今期(15年5月期)の連結業績見通し(7月15日公表)は、売上高が前期比4.8%増の42億53百万円、営業利益が同5.4%増の3億円、経常利益が同1.2%増の3億11百万円、純利益が同6.3%減の1億71百万円、配当予想が前期と同額の年間16円(期末一括)としている。純利益は前期適用の所得拡大促進税制が適用されないため減益見込みとしている。
米マイクロソフトのOS「ウインドウズXP」サポート終了に伴う代替需要の鈍化が予想されるが、一方では格安SIMブームに伴う中古モバイル機器の需要増加が期待される。顧客対応強化の効果でリース会社・一般企業などからの中古情報機器の引取回収も順調に増加する見込みだ。前期第4四半期(3月~5月)に保守・サポートなど付帯サービス関連で受注した大型案件も寄与して増収営業増益見込みだ。抜本的な生産性向上策の効果も寄与して収益拡大が期待されるだろう。
株価の動き(14年3月1日付で株式2分割)を見ると、急伸した7月9日の戻り高値868円から反落して水準を切り下げた。8月1日に一旦は777円まで急反発する場面があったが人気が続かず、全般地合い悪化も影響して8月8日の510円まで調整した。ただし足元では600円近辺まで反発して短期調整一巡感を強めている。
8月27日の終値593円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円23銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS352円83銭で算出)は1.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなって反発し、一旦割り込んだ26週移動平均線を回復した。短期調整が一巡した形であり、今期好業績見通しを評価して動意のタイミングだろう。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
中古パソコン・モバイル機器などのリユース事業を展開するパシフィックネット<3021>(東マ)の株価は、7月9日の戻り高値868円から反落して水準を切り下げた。
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2014-08-28 09:15