9月中間の株主優待で注目できる木曽路、半年1.6万、年間3.2万円
株主優待の木曽路 <8160> は、9月中間期末を前に見直されそうだ。足元の株価は1950円台にあり、年初来高値2026円(7月29日)に対し堅調だ。
同社は、木曽路(しゃぶしゃぶ・日本料理)、素材屋(居酒屋)、鈴のれん(和食レストラン)、とりかく(鶏料理)、じゃんじゃん亭(焼肉)、ウノ(ワイン食堂)を展開している。
毎年3月31日と9月30日現在の株主に対して、株式数に応じて、「株主ご待券」(同社グループ全店で、お食事・お土産類・お中元商品・お歳暮商品・おせちに利用できる)を贈呈している。100株以上500株未満で半期1,600円相当、年間3,200円相当。500株以上1,000株未満で半期8,000円相当、年間16,000円相当。1,000株以上で半期16,000円相当、年間32,000円相当で、中長期で投資妙味が膨らむ。
足元の業績は、今3月期第1四半期売上高が104億5200万円(前年同期比0.5%増)、営業損益が2億9300万円の赤字(同1億9300万円の赤字)、経常損益が2億7900万円の赤字(同1億6000万円の赤字)、最終損益が2億3700万円(同1億5500万円の赤字)に着地。1店舗の新規出店、1店舗の改装を実施し、第1四半期間末の店舗数は170店舗。旬の食材や顧客ニーズに合わせたメニューなど料理・サービスの充実に努めるとともに、春の歓送迎会、GW、母の日や父の日などの季節毎のイベントを中心に販売促進活動を実施。消費税率引上げから直接的に受ける大きな影響はなく、前年同期と比較して、客数は微増、客単価は微減となり、売上高は微増となったが、一部の食材や光熱費の値上がり、厳しい採用環境のなか人件費の増加、また、店舗改装、設備の更新を政策的に進めたため修繕費が増加し、損失額が膨らんだ。
通期業績予想は、売上高が465億円(前期比1.7%増)、営業利益が15億5000万円(同11.5%増)、経常利益が16億円(同12.3%増)、純利益が7億5000万円(同22.5%増)と2ケタ増益を見込む。年間配当は14円(第2四半期7円 期末7円)を予定している。
株価は、7月29日に年初来の高値2026円、8月14日高値2024円と買われた後、8月15日安値1863円と調整を挟んで8月22日高値1981円と上昇。その後、モミ合いとなっているが、24カ月移動平均線がサポートしており、トレンドは崩れていない。
同社が運営する木曽路の3店舗において銘柄牛(松坂牛、佐賀牛)のしゃぶしゃぶ・すきやき等、当該の食材を使用すべき料理メニューの販売の内、当該の食材ではない和牛特選霜降肉を使用した問題に際し、今回の事態を厳粛に受け止め、顧客に安心して召し上がって頂ける様、社員教育の再徹底と管理体制の強化を行い、再発防止に全力で取り組むとしており、底堅い動きになると予想される。
需給面では、逆日歩が付く信用取組倍率0.18倍の好需給。業績面では2ケタ増益見通しで、株主優待を含めると配当利回りは2.0%を上回ることから、投資対象として見直される可能性がある。ここからの押し目は注目されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
株主優待の木曽路<8160>(東1)は、9月中間期末を前に見直されそうだ。足元の株価は1950円台にあり、年初来高値2026円(7月29日)に対し堅調だ。
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2014-08-28 14:45