日経平均は74円安で取引終了、円安一服で1週間ぶり1万5500円割れ

 28日の日経平均株価は前日比74円96銭安の1万5459円86銭と反落して取引を終えた。終値で1万5500円割れは8月20日以来。外国為替市場でドル・円の上昇が一服したことで、主力株を中心に売りが先行。日経平均は軟調推移となり、下げ幅を一時100円超に拡大した。いったん下げ渋ったものの、買い材料難で上値は重く、後場は安値圏へ押し返された。  個別では、前日に中期経営計画を見直してストップ安を演じたデ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI) <4576> が連日で急落した。欧州系証券による投資判断の引き下げが観測された東洋炭素 <5310> も軟調。14年10月期業績予想を下方修正したナトコ <4627> も売りが先行した。ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンク <9984> など指数寄与度の高い銘柄もさえない。  半面、国内証券による強気の投資判断が観測された生化学工業 <4548> はストップ高。ケーブルテレビ各社とMVNO化支援業務での提携を発表した日本通信 <9424> も急伸した。植木組 <1867> 、昭和電線ホールディングス <5805> 、日本コンベヤ <6375> などはリニア関連株として人気化。新たにデング熱の感染が確認されたとの報道を受けて、フマキラー <4998> やアース製薬 <4985> が急動意した。(編集担当:宮川子平)
28日の日経平均株価は前日比74円96銭安の1万5459円86銭と反落して取引を終えた。
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2014-08-28 15:00