日経平均は35円安スタート、ウクライナ懸念高まり軟調に

 29日の日経平均株価は、35円98銭安の1万5423円88銭で寄り付いた。  前日NYダウが42ドル安と反落、ロシア軍の一部がウクライナに侵攻と伝えられ、地政学的リスクの高まりが懸念された。外国為替市場ではドルが103円台後半とやや円高基調に転じており、日経平均も軟調でのスタートとなっている。  個別株では、運送料の値上げが報じられた日本通運 <9062> が買われており、株式分割と実質的な増配を発表した東京デリカ <9990> も急騰。9月中間期の経常赤字予想が350億円と開示した九州電力 <9508> や、未定としていた四半期配当を開示した東京エレクトロン <8035> も買いが先行している。  また、東証1部への市場変更が承認されたネクステージ <3186> や、3つの研究が福島県の支援事業に採択された菊池製作所 <3444> 、水素ステーションの設立を発表した岩谷産業 <8088> は買い気配でスタートした。  一方、シャープ <6753> との資本提携解消を発表したパイオニア <6773> は大幅安。今10月期の経常利益予想を下方修正した巴工業 <6309> も軟調となっている。(編集担当:片岡利文)
29日の日経平均株価は、35円98銭安の1万5423円88銭で寄り付いた。
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2014-08-29 09:00