ピックルスは小幅続落も1Q減益業績を織り込み大三角保ち合いが煮詰まり上放れムード

  ピックルスコーポレーション <2925> (JQS)は、2円安の780円と小幅続落して始まっている。同社株は、テクニカル的に昨2013年11月高値995円、今年1月高値978円を結ぶ上値抵抗線と、昨年6月安値546円と今年4月安値665円を結ぶ下値抵抗線とが交錯し大三角保ち合いを形成しているが、今年7月4日に発表した今2月期第1四半期(1Q)の減益転換業績を織り込みとして、下値には下げ過ぎ訂正買いも続き保ち合いに煮詰まり感を強めており、上放れ期待ムードも高まっている。 ■新製品の投入効果などで2月通期純利益は連続過去最高更新   1Q業績は、売り上げが前年同期比5.0%増と続伸したが、経常利益が同18.8%減、純利益が73.3%減と減益転換した。「ご飯がススムキムチ」、「川越達也オススメキムチ」などのキムチ製品や惣菜製品は好調に推移し連続増収となったが、原料野菜の仕入価格が、前年同期より高値で推移し、子会社のピックルスコーポレーション札幌が、今年6月に新工場に移転して稼働を開始し、許容量を超える生産により収益性を低下させたことなどが要因となった。なお純利益は、子会社の旧工場に固定資産減損損失1億3200万円を計上したことで減益転換率を広げた。   今期第2四半期累計・通期業績は、引き続きCMなどの広告宣伝活動を積極継続し、新製品として投入した「ご飯がススム ホタテでデカうまキムチ」、「ご飯がススム 塩こんぶ入りしば漬」、「トマトキムチ」などが寄与するとし期初予想を据え置いた。2月通期業績は、売り上げ273億円(前期比6.4%増)、経常利益12億2500万円(同26.0%増)、純利益7億3800万円(同21.3%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新する。 ■PER6倍台、PBR0.6倍の下げ過ぎ訂正でまず戻り高値奪回へ   株価は、年初来安値665円から今期の増益転換予想業績と自己株式取得との同時発表をテコに窓を開けて急伸し、25日移動平均線をサポートラインに865円高値まで3割高、1Q業績減益転換で半値押しの765円と調整、2011年11月以来の大三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。PERは6倍台、PBRは0.6倍と下げ過ぎを示唆しており、まず6月、7月につけた戻り高値865円を目指し保ち合いを上放れよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ピックルスコーポレーション<2925>(JQS)は、2円安の780円と小幅続落して始まっている。同社株は、テクニカル的に昨2013年11月高値995円・・・。
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2014-08-29 10:30